広島県広島市の秋本産業株式会社では、建築資材・工具の卸販売、各メーカーの最新電動工具のレンタルをおこなっています

仕事として草刈りを請け負う場合、機械に求める条件は家庭で庭を刈るときとは別物になります。刈る面積が読めない、作業者が複数入る、天候で日程が動く、そして機械が止まった日は売上が止まるという条件が重なるためです。売り場で目に入る仕様は電圧と質量ですが、業務で使う機械を決めるときに重要になるのは、そこから一段深い場所にあります。
この記事では、受注する仕事の中身から機械の仕様を逆算する順番で、業務用の草刈機を選ぶ基準を整理します。台数と予備の持ち方、作業者の安全衛生教育、整備と修理を回す体制まで含めた、事業として続けるための組み立て方を扱います。
※本記事は業務で草刈機を用いる場合の一般的な選定の考え方をまとめたものです。個々の製品の仕様と安全上の注意は、各メーカーの取扱説明書とカタログでお確かめください。労働安全衛生に関する法令の適用は事業の形態と作業の内容によって変わりますので、実際の判断は所轄の労働基準監督署にご確認ください。
当社はマキタの代理店です。広島の本社と5つの営業所から、電動工具と建築・土木資材をお届けしています。
お探しの品目やお困りごとがはっきりしている場合は、この先を読み進める前にご相談いただいて構いません。ご相談は法人・個人事業主のお客様を対象としております。082-232-1141(当社 本社)/お問い合わせフォーム

目次
業務用という言葉には決まった定義がありません。ただ、仕事で使う機械には、家庭用と比べて次の4つの条件が加わります。この4つのうちどれが自社に当てはまるかで、選ぶべき仕様が変わります。
1.稼働時間が長い 家庭では月に数回の30分作業でも、業務では日中ほぼ動かし続けます。連続稼働に耐える構造と、休憩を挟む作業計画の両方が要ります。
2.複数の作業者が使う 体格も経験も違う人が同じ機械を扱います。特定の一人に合わせた選び方はできず、調整幅の広さと安全側の余裕が重要になります。
3.止まると損失が出る 故障で一日空くと、日程の組み替えと人の手配が発生します。予備機と部品の手当て、修理の窓口までが選定の一部です。
4.刈る対象を選べない 受けた土地に何が生えているかは行ってみるまで分かりません。柔らかい下草だけを想定した仕様では対応しきれない日が出てきます。
つまり、業務用の草刈機選びは、一台の性能を上げる話ではなく、仕事を止めない体制をどう組むかという話です。以下では、この視点で仕様を順に決めていきます。
最初に決めるのは刈る対象です。年に数回手が入っている土地の下草と、数年放置された土地に生えた笹や蔓、細い雑木では、機械に求める余力がまるで違います。放置された土地を受けることがあるなら、余力の大きい電圧帯と、太物に耐える金属刃を組める機種を基準にしてください。柔らかい草しか刈らない前提で仕様を絞ると、想定外の現場で二度手間になります。
逆に、公園や施設まわりの定期管理が主なら、際刈りの仕上がりと取り回しが売上に直結します。ナイロンコードを常用できる機種を軸にし、金属刃は必要な現場でだけ付け替える運用が向きます。刃の種類ごとの向き不向きと交換の手順は、草刈機向け替刃の選び方と種類ごとの特徴にまとめています。
平地の広い面を刈るなら、両手ハンドルで刈幅を稼げる形が進みます。いっぽう、法面や斜面、植栽の間を縫う作業では、片手で支えやすいループハンドルの形が扱いやすくなります。斜面では体をひねった姿勢が続くため、質量の差がそのまま作業者の負担と安全に影響します。
重さの置き場所も見ておきます。同じ質量でも、電源が背中側にある形は腕にかかる負担が軽くなります。作業時間が長い受注が中心なら、カタログの数値より、実際に肩掛けバンドを掛けて振ったときの手ごたえで判断してください。
住宅や施設が近い現場を多く受けるなら、排気音と排気ガスの出ない充電式が動きやすくなります。電源から遠く一日中刈り続ける現場が中心なら、燃料を注ぎ足して続けられるエンジン式の身軽さが役立ちます。どちらか一方に寄せる必要はなく、受注の内訳に応じて両方を持ち、現場ごとに割り振る体制も取れます。用途と電圧から機種を絞る手順は、用途と電圧別に整理した草刈り機の選び方にまとめています。
人を雇って草刈りをさせる場合、機械の仕様と同じ重みで教育の話が出てきます。厚生労働省は平成12年2月16日付け基発第66号として「刈払機取扱作業者に対する安全衛生教育について」を出しており、学科教育のカリキュラムには、刈払機を使用する作業に関する知識のうちの作業計画の作成、振動障害及びその予防に関する知識のうちの振動障害の予防措置といった科目が含まれています。平成21年7月の事務連絡では、このカリキュラムに、周波数補正振動加速度実効値の3軸合成値と振動ばく露時間にもとづく振動障害予防対策を盛り込むことが示されました。
機械を選ぶ段階でここを見ておく理由は、教育の中身が仕様の要件に影響するからです。作業計画を立てる科目がある以上、機械側にも1日の作業時間を組めるだけの情報、つまり手元に伝わる振動の値がカタログに明記されている必要があります。値の記載がない機種は、作業計画を立てる材料が手に入りません。
出典:厚生労働省『振動工具取扱作業者等に対する安全衛生教育の推進について』
厚生労働省の振動障害予防対策指針では、日振動ばく露限界値を5.0m/s2、日振動ばく露対策値を2.5m/s2と定めています。農作業安全情報センターは、1回の連続作業を30分以内とし、その後5分以上の休止時間を取ること、1日の使用時間が2時間以下になるよう作業計画を立てることを挙げています。
この2時間という数字は、業務での機械選びに大きく影響します。1人あたりの刈れる時間に上限があるなら、面積をこなす方法は、人を増やすか、機械の効率を上げるか、日数を分けるかのいずれかになります。手元に伝わる振動の小さい機種を選ぶことは、そのまま1日に組める作業時間を延ばす手当てです。値の読み方と作業時間の割り出しは、充電式草刈機の電圧別の違いと選定基準で扱っています。
出典:厚生労働省『チェーンソー以外の振動工具の取扱い業務に係る振動障害予防対策指針』
出典:農研機構 農作業安全情報センター『農作業安全ポイント(刈払機)』
複数の作業者が同じ土地に入る現場では、機械の性能より人の配置が事故を左右します。農作業安全情報センターは、複数で作業を行う際に15メートル以上の間隔を置くこと、傾斜地では傾斜の上下位置に人が並ぶ形を避けること、足場を確保しながら等高線の方向に刈り進めることを挙げています。合図についても、作業者の前方から鏡や笛で送り、話しかけるときは機械を止めてからにするという手順が示されています。
消費者庁は、刈払機を使用中の事故情報が平成27年4月から令和2年3月末までの5年間に計88件寄せられており、刈刃への接触や巻き込まれによる事故が半数以上を占めていると公表しています。手指の切断に至った例もあります。作業を始める前に地面の空き缶や石、針金を取り除くこと、15メートル以内に人がいないことを確かめてから始めること、刈刃に巻き付いた草を取るときは動力を止めて刃が止まりきったことを見てから手を入れることを、現場の決めごととして共有してください。
出典:消費者庁『刈払機(草刈機)による事故に注意しましょう!』
業務で機械を導入するときは、本体と同時に人数分の保護具を見込んでください。農作業安全情報センターが挙げているのは、手袋、安全靴、保護メガネまたはフェイスシールド、イヤーマフ、すね当てです。振動対策としての防振手袋も加わります。保護メガネには曇り止めを塗っておくと、視界が悪くなって外してしまう場面を減らせます。実際に、雨で保護メガネが見えにくくなり外していたところ、刃の欠けた破片が目に飛び込んだ事例が報告されています。
機械側でも、飛散保護カバーを決まった位置に取り付けたまま使う、肩掛けバンドを掛けた状態で扱う、刈刃はひざより下で扱うという扱い方を徹底します。カバーを後ろにずらしたり外したりする使い方は避けてください。
複数台を持つなら、機種をばらけさせないほうが運用は軽くなります。刈刃と消耗部品を共通化できるため在庫の種類が減り、バッテリと充電器も融通し合えます。作業者が別の一台に持ち替えたときの戸惑いも減ります。既存の機械を残しつつ買い足すなら、既存機と部品が共通する系統へ寄せる判断が有効です。
充電式でそろえる場合、草刈機だけを見て決めると後で買い足しが増えます。すでに持っている電動工具と同じ系統のバッテリを使える機種を選べば、現場で余ったバッテリを回せます。たとえばマキタは、18Vのバッテリが390モデル以上の製品に共通で使えることを公表しています。インパクトドライバー、送風機、投光器まで含めて電源をどちらへ寄せるかを先に決めておくと、機械が増えるほど身軽になります。用途別の機種の性格は、充電式草刈機の用途別のおすすめモデルで整理しています。
バッテリは純正品を使ってください。製品評価技術基盤機構は、2014年から2023年までの10年間に、非純正のバッテリーに関する事故が235件あり、うち227件が火災だったと公表しています。建物が全焼した事故も起きています。台数が増えるほど手元のバッテリの本数も増えるため、業務で持つ側ほど調達の窓口を絞る意味があります。
出典:株式会社マキタ『リチウムイオンバッテリ』
出典:独立行政法人製品評価技術基盤機構『非純正バッテリーの使用による事故に注意』
業務で使う機械は、点検を個人の心がけに任せると抜けます。作業前に刈刃のひび割れと欠けを見る、飛散保護カバーと肩掛けバンドの取り付けを見る、ネジの緩みを見るという手順を、日報や朝礼の項目として固定してください。刈刃の取付ネジは左ネジのことが多く、締めたつもりで緩めていたという取り違えが起きやすい箇所です。岩や石、切株に当てた後は、その場で刃を見る決まりにしておくと破損の見落としが減ります。
振動の大きさは機械の整備状態と結びついています。点検整備を続けること自体が、作業者の振動障害を防ぐ手当てになります。
現場で動かなくなったときは、外側から内側へ順に見ます。刈刃への草や蔓の巻き付き、次にバッテリの残量と端子の汚れ、次に本体の通気口の詰まりです。充電式なら、別のバッテリと別の充電器に差し替えて、原因が本体側かバッテリ側かを分けます。予備を1組持っていれば、切り分けと作業の継続が同時にできます。
当社が納めた製品の修理をお受けしています。機種と状態をお知らせください。修理の進め方と、預けている間の代替機の手配については、修理で現場を止めないための進め方にまとめています。
草刈りの受注は季節で山ができます。年間を通じて必要な台数を基準に買いそろえ、山の時期だけ借りて増やす持ち方にすると、置き場所と整備の手間を抑えられます。刈る対象が普段と違う現場を単発で受けたときも、その現場に合う機械を借りて済ませる形が取れます。借りるときの段取りと選び方は、工具をレンタルする利点と手配のコツをご覧ください。
立木や太い枝を扱う受注が混じる場合は、草刈機で無理に切らずに機械を分けてください。刈払機で樹木の枝を伐採する使い方は危険とされています。用途に合う機種の考え方は、チェーンソーの選び方と用途別の特徴にまとめています。
業務で使う機械は、買った後に窓口を使う回数が家庭用の比ではありません。バッテリの追加、刈刃の補充、繁忙期の増車、故障時の修理と、年間を通じてやり取りが続きます。そのため、機種を決める段階で、部品を出してもらえるか、修理を受けてもらえるか、繁忙期に融通が利くかまで見ておくと、後の手数が変わります。メーカーの営業所は相談の窓口ですが、マキタの場合、営業所で製品の販売は行っておらず、購入は登録販売店で受け付ける形になっています。
当社は明治28年に広島市で創業し、本年で130年になります。広島市の本社に加えて福山、三次、呉、岡山、周南に営業所を置き、呉営業所には江田島分室を設けています。在庫や距離、現場の状況によりますが、午前中のご連絡で近隣エリアへは午後のお届けを目指します。なお、当日の手配は口座をお持ちのお取引先様を対象としています。広島で正規代理店を使うときの見どころは、広島のマキタ正規代理店を活用するメリットにまとめています。
作業者の人数と年間の受注内容をお聞かせいただければ、台数と予備の持ち方から一緒に組み立てます
当社はマキタの代理店として、本社と5つの営業所から電動工具と建築・土木資材をお届けしています。
ご不明な点がございましたら、お電話でもお受けしております。082-232-1141(当社 本社)
呼び方に決まった定義はなく、カタログ上の区分もメーカーごとに違います。判断の基準は、連続稼働に耐える構造か、部品の供給が続くか、振動の値が明記されているか、修理を受けられる体制があるかという4点です。この4点を満たしていれば、名称にかかわらず業務で使える機械として扱えます。
厚生労働省は刈払機取扱作業者に対する安全衛生教育のカリキュラムを示しており、学科教育には作業計画の作成や振動障害の予防措置といった科目が含まれています。自社の事業形態でどこまで実施すべきかは、所轄の労働基準監督署にご確認ください。あわせて、農協や販売店が実施する使用講習会を受講する方法もあります。
1人あたりの機械の使用時間に上限があるという前提で、人員配置と日数を組み直してください。手元に伝わる振動の小さい機種を選ぶ、刈る対象に合う刃を付けて二度刈りを減らす、刈幅の広い機種で一往復の面積を増やすといった手当てで、同じ時間あたりの進みを上げる方向もあります。仕様の絞り込みでお困りの場合は、受注の内訳をお知らせください。
恐れ入りますが、他の販売店やホームセンター、通信販売でお求めになった製品の修理は当社ではお受けしておりません。お買い求めになった販売店、またはメーカーの窓口へご相談ください。マキタ製品については、マキタが全国129か所の営業所を通じてサービス活動を行っており、営業所とマキタ登録販売店が窓口として案内されています。当社が納めた製品については、機種と症状をお知らせいただければ、進め方と代わりの機材の手配をあわせてお答えします。どちらの動力を選ぶかで迷っている段階なら、エンジン式と充電式の使い分けを先に押さえておくと決めやすくなります。
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