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農家での除草作業や、学校、役所での施設管理において、草刈機は欠かせない機材です。しかし、現場の雑草の種類や地形に合わない替刃を選ぶと、作業の能率が落ちるだけでなく、予期せぬ事故や機体の故障を招く原因になります。
この記事では、マキタ製の草刈機に適合する替刃の主な種類と、作業現場に合わせた正しい選び方をご紹介します。また、安全な交換手順や、刃を変えても不具合が直らない場合の対処法についても詳しく触れます。草刈機の性能を引き出し、安全な作業環境を整えるための参考にしてください。
※本記事に記載している情報は、記事公開時点の公的機関のデータやメーカーの仕様に基づいています。実際の作業や部品の交換にあたっては、必ず手元の取扱説明書を確認してください。
目次
草刈機に使用される替刃は、作業場所の地形、障害物の有無、雑草の種類に応じて適切なものを選ぶ必要があります。刃の不適切な選択は、作業の進行を遅らせるだけでなく、飛散物による事故や機体が壊れる要因になります。
マキタの草刈機で広く用いられている代表的な替刃は、主にチップソー、ナイロンコード、樹脂刃の3種類に分けられます。まずはそれぞれの基本的な特徴を把握することが、正しい選択の第一歩です。
出典)株式会社マキタ『草刈機のナイロンコードと樹脂刃と金属刃の違いは? 』
チップソーは、金属の円盤の縁に硬い合金のチップを取り付けた刃です。硬い草、太い草、さらには笹や木のように硬くなった茎をスムーズに切断できます。広範囲に密集した雑草を処理する場合の標準的な刃として利用されています。
一方で、金属の刃を使用する際には、キックバックによる負傷のおそれがあります。キックバックとは、回転する刃が硬い障害物に接触した際に、機械が反発して跳ね返される現象のことです。公的な事故統計によると、刃への接触や巻き込まれによる事故は、草刈機に関する重大な事故原因の約55%を占めています。
出典)消費者庁『刈払機(草刈機)による事故に注意しましょう!-手指の切断 』
キックバックは、回転する刃の正面から見て右90度の部分が障害物に接触した際に発生しやすく、機体全体が右側へ強く跳ね返されて作業者に接触する危険性があるため、周囲の状況確認が不可欠です。
ナイロンコードは、ナイロン製のひもを高速で回転させ、その打撃力によって雑草を砕いて刈り取る仕組みです。金属の刃を持たないため、コンクリートの塀や石垣、フェンスなどの近くで使用してもキックバックが発生せず、建造物を傷つける心配がありません。
ただし、ナイロンコードは草を叩き切る際に、地面の小石や砂などを高速で周囲に跳ね飛ばす特性があります。公的機関の実験では、ナイロンコードはチップソーと比較して多くの小石を遠くまで飛ばし、周囲15mの広範囲に及ぶ危険な区域を作ることが実証されています。近くに道路や住宅がある状況では、防護カバーを取り付けたり、周囲との距離を確保したりする必要があります。

樹脂刃は、回転する基盤に動くプラスチック製の刃を取り付けた部品です。金属の刃に比べて障害物に当たったときの力が小さく、硬い建造物に接触した際には刃が後ろへ逃げる仕組みになっているため、衝撃や跳ね返りが減ります。ナイロンコードよりも切断する力があり、ある程度成長した太い雑草の茎も刈り込むことができます。
また、大きな利点として、動くときの音が小さく静かであることが挙げられます。これにより、騒音への配慮が必要な住宅街、学校、役所などの施設管理に適しています。ただし、荒れ地などで長時間使用すると、金属の刃に比べてすり減るのが早く、頻繁な交換が必要です。

出典)国民生活センター『刈払機(草刈機)の作業中の事故に注意! 』
草刈機の性能を保ち、無理な力がかかって機体が故障するのを防ぐためには、作業環境と草刈機本体の仕様の双方から替刃を選ぶことが必要です。仕様とは、エンジンの排気量やバッテリーの電圧などを指します。
太い雑草や密集した植物を処理するため、外径230mmまたは255mmの金属製チップソーが適しています。
安全性を優先し、キックバックを避けるためにナイロンコードを使用します。
静かさと障害物への安全対策を両立させるため、樹脂刃を選ぶのが合理的です。
草刈機は、エンジンの排気量やバッテリーの電圧によって、取り付けられる替刃の最大の大きさが決まっています。出力の低い機械に大きな替刃を取り付けると、モーターや動力を伝える部分に負荷がかかり、熱で部品がくっついて動かなくなる故障の原因になります。
現場の状況に合わせた機材調達の1つの方法として、当社では広島エリアの農業、土木、官公庁などの現場に向けて、プロ品質の資材供給やマキタ製品の用途提案を行っています。自社配送網を活用し、午前中にご連絡をいただければ、広島市内など近隣エリアへの午後配送を目指して対応しております。(※在庫・距離・現場状況によります)
草刈機は高速で刃が回転するため、替刃の交換時には誤って機械が動くことによる事故の防止策と、確実な取り付けが必要です。
替刃の交換作業を始める際は、誤ってモーターやエンジンが動くのを防ぐために、電源を完全に切ります。
交換作業の際には、刃先による切り傷を防ぐため、厚手の作業手袋を着用します。また、草刈りの作業中には厚生労働省の基準に基づき、以下の身を守る用具の着用が求められます。
金属製チップソーの交換作業は、以下の手順で行います。
機体を平らな場所に逆さまにして置きます。
刃を受ける金具の穴に、付属の棒やレンチを差し込み、回転する軸を固定します。
付属の工具を使用し、中央のナットを取り外します。取り付けるネジの多くは左ねじという仕様になっており、時計回りに回して緩めます。
刃を受ける金具や、ギアが入っている箱の内部についた草の繊維や汚れを取り除きます。
新しい刃を金具にはめ合わせます。替刃に刻印されている回転の矢印の方向が、本体の回転方向の表示と同じ向きになるように確認します。裏表を逆に取り付けると、切れ味が悪くなり異常な振動が起こります。
刃を押さえる金具をのせ、ナットを反時計回りに回してしっかり締め付けます。
締め付けた後、差し込んでいた固定用の棒を必ず引き抜きます。
刃を手で回してがたつきがないか確認し、草を刈らずに機械を動かして試運転を行います。
ナイロンコードをカッターに手動で巻きつける場合は、カッターの回転方向とは反対となる時計回りになるように、均等に巻き取ります。
草刈機を動かしているときに、異常なブレや普段と違う音を感じた場合は、動力を伝える部分に無理な力がかかっていたり、部品が壊れていたりする可能性があります。
激しい振動が発生した場合は、すぐに作業を中断して点検を行います。チップソーのチップが欠けたり、金属の円盤がゆがんだりすると、高速で回転したときのバランスが崩れ、手元にブレが生じます。また、刃を固定する金具に泥が挟まっていると、重心がずれて振動が発生するため、掃除をしてから組み立て直します。
刃を空回りさせても異常な音が聞こえる場合は、内部の潤滑油が不足したり古くなったりして、ギア同士がこすれ合ってすり減っていると考えられます。ギアが入っている箱には大きな負担がかかるため、定期的に潤滑油を補充することが推奨されます。
表面的な掃除や刃の交換を行っても異常が収まらない場合、自己判断で機械を分解して修理することはお控えください。軸の狂いや組み立て不良は、作業中に刃が外れて落ちる危険性があります。
刃を交換しても異常な振動や異音が収まらないという課題を解決する1つの方法として、当社では修理や整備を行う専門の技術者を配置し、プロ品質のバックアップ体制を維持しています。既存の取引口座を持つ事業者様を通じたネットワークにより、高度な電動工具の点検や整備を行い、現場の進行を支えます。
安価な他社製の替刃や、規格の合う別のバッテリーを使用することは、機械の故障や事故の危険性を高める原因になります。マキタの規定により、純正のバッテリー以外のものを使用して故障した場合、メーカーでの保証が受けられないケースがあります。
また、安全の基準を満たしていない他社製の替刃は、障害物に衝突した際に刃先のチップが剥がれて飛んでいったり、金属の円盤の強度が足りないために回転中に刃が外れて落ちたりする事故が報告されています。国が定めた工業規格に適合した製品、あるいはメーカーが指定する純正の製品を使用してください。
切れ味の落ちた刃を使い続けると、作業の能率が下がるだけでなく、モーターに熱による過度な負担がかかり、製品の寿命を縮めます。
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