広島県広島市の秋本産業株式会社では、建築資材・工具の卸販売、各メーカーの最新電動工具のレンタルをおこなっています

敷地の整備や雑草の管理を行う際、草刈機を適切に選ぶことは作業の効率と安全を守るために大切です。近年は環境への配慮や住宅地での騒音対策という観点から、エンジンで動くタイプから充電して使うタイプへの移行を検討する人が増えています。
用途に合わない機材を選ぶと、作業が進みにくくなり、疲労もたまりやすくなります。本記事では、マキタの充電式草刈機の特徴と、作業を行う場所の状況に合わせた選び方を解説します。
※本記事に記載している情報は、記事公開時点の公的機関のデータやメーカーの仕様に基づいています。実際の作業や部品の交換にあたっては、必ず手元の取扱説明書を確認してください。
目次
従来から使われている、ガソリンを燃料にして刃を高速で回転させるエンジン式の草刈機には、扱う上でいくつかの制限があります。燃料を入れる際は、火の気がない安全な屋外を選び、必ずエンジンを止める必要があります。また、燃料として使うガソリンとオイルを混ぜた液体は長期間の保存ができません。1週間以上使わないときは燃料をすべて抜き取り、機械の内部に残った燃料がなくなるまで空回しをしてエンジンを止めるという、保管のための手入れが必要です。
これに対し、マキタの充電式草刈機は、バッテリーを取り付けて電源ボタンを押すだけで動かすことができます。燃料の管理や内部の掃除といった手入れの手間を省くことができます。動かしている間に有害な排気ガスが出ることもありません。作業をする人や周囲の環境に健康的な影響を与えにくいという利点があります。

また、稼働するときの音の小ささという点でも、充電式の草刈機はエンジン式より優れています。農業で使う一般的なエンジン機械の音の大きさは平均して90デシベル前後です。手で持って使うエンジン式の草刈機の場合は、環境によって93デシベルから101デシベルという大きな音が出ます。厚生労働省の手引きや専門機関の基準では、平均した音の大きさが85デシベル以上の環境では耳栓などの防音具を着けることが原則とされています。90デシベル以上の環境は、聴覚に悪い影響が積み重なる恐れがあるとして注意が促されています。
一方、マキタの充電式草刈機は、草の多さに合わせて自動で速さが変わる機能などにより、91デシベル以下の小さな音で動かすことができます。大きな力を出す上位のモデルであっても、音の大きさは96デシベルに抑えられています。さらに電動化の仕組みにより、機械から5m離れた場所での音の強さを約70デシベルまで下げる設計になっています。
広島県や広島市の基準や条例では、主に低層の住宅が並ぶ地域の境界線での音の許容範囲は、昼間が50デシベル、朝と夕方が45デシベル、夜間が45デシベルと厳しく定められています。さらに、学校、保育所、病院、老人ホームといった施設の周囲50mから80m以内の区域では、基準値からさらに5デシベルを引いた厳しい基準が適用されます。
エンジン式の草刈機を住宅地や学校、役所の近くで使った場合、音の大きさに関する法令や作業制限に触れる恐れがあります。
※学校、保育所、病院、診療所、図書館、特別養護老人ホーム、認定こども園の敷地の周囲50m以内の区域においては、上記表中の基準値から一律に5デシベルを減じた値を適用します。
出典:厚生労働省『「騒音障害防止のためのガイドライン」解説パンフレット』
出典:広島市『騒音・振動関係法令届出の手引き』
出典:株式会社マキタ『MUR009G』
充電式草刈機を選ぶ際、自分の作業環境に合うかを判断する二つの基本要素があります。それは、バッテリーの容量と出力に関わる電圧と、使う人の姿勢を決めるハンドルの形です。
18Vシステムは、小型のエンジン式と同等の力を持ちます。本体の重さは3.4㎏から3.8㎏と軽く作られています。モーターを機械の後ろ側に配置することで、刃がある先端部が軽くなり、体勢が崩れにくいように重さの釣り合いが保たれています。家庭の庭の手入れや、学校や役所、工務店などでの比較的軽い草刈り作業に広く用いられます。
40Vマックスシステムは、大型のエンジン式に匹敵する強い力を持つ上位のシステムです。草が密集している場所やあぜ道での本格的な草刈り作業、山林での下草刈りなどに対応します。長時間使う環境でモーターを熱から守るために、強制的に冷やす仕組みなどを備えています。
手で持って使う草刈機は、長時間動かしていると人の身体へ伝わる機械の振動が課題になります。厚生労働省の対策要綱に基づき、ハンドルの前後、左右、上下の振動を合わせた数値と、実際に機械を動かした時間の組み合わせから計算される1日の振動を浴びる量は、厳しく管理されています。
この振動を浴びる量が、限界の基準とされる数値を超える作業は禁止されています。また、対策が必要とされる基準の数値を超える場合に備えて、振動の少ない機械を選ぶことが勧められています。
林業や建設土木の作業現場では、続けて振動を受ける時間を最大30分以内とし、その直後に5分以上休む時間を設ける規定があります。これに加え、振動を和らげる効果がない通常の軍手ではなく、国の規格を満たした振動を防ぐ手袋を着けることが義務づけられています。
マキタの充電式草刈機は、動かしたときの振動が小さい独自の金属刃を採用しており、手や腕への負担を減らす働きがあります。
※続けて行う作業の時間は最大30分以下とし、直後に5分以上の作業を休止する時間を設けます。実際に機械を動かす時間は1日あたり2時間以下を守る必要があります。
Uハンドルは、操作するパイプを挟んで左右に持ち手が突き出た一般的な形です。両手で持つため左右に均等に振りやすく、姿勢が安定します。障害物がなく広い平らな場所や、緩やかな斜面での草刈りに向いています。
ループハンドルは、操作するパイプに輪の形をした持ち手が1つ付いている細身の形です。刃の傾きを自由な角度に調整しやすく、小回りが利く動きを得意とします。木や障害物が多い庭や果樹園、建物の周り、斜面が入り組んだ棚田などの環境に適しています。
出典:株式会社マキタ『MUR001Gシリーズ』
2グリップは、操作するパイプの中央付近にある滑り止めと手元のスイッチを両手で直接握る、出っ張りが少ない形です。機械と使う人の上半身の距離が最も近くなります。起伏が激しい山林や傾斜の強い斜面において、足元の滑りに注意しながら刃の先端の位置を細かく調整するような、難しい環境での作業に適しています。
出典:株式会社マキタ『MUR001Gシリーズ』
出典:厚生労働省『振動障害 – 職場のあんぜんサイト』
出典:福井労働局『職業性疾病の防止について② 振動・騒音障害防止』
広島県などの山間部は谷が深く、斜面に多くの棚田や段々畑が作られている地形の特色があります。斜面にある土手やあぜ道を人の手で管理するため、草刈り作業は体への負担が大きく、怪我の危険も伴う作業に分類されます。
厳しい斜面での作業に対応する力として、40Vマックスシステムは、強い負荷に耐えられるエンジン式と同等の力を発揮します。突然の激しい雨を想定した高い防水性能の基準を満たしており、泥や雨水が飛び散る急な斜面の管理でも安定して作業を進められます。
安全を守る機能として、金属の刃が土の中のコンクリートや木などの障害物に激突して大きく跳ね返る現象が起きたとき、機械が刃の回転速度の急激な低下を感知し、一瞬で緊急停止させる技術が搭載されています。
また、太くて長い雑草が刃の軸に強く絡みついて機械が止まったとき、手で無理に取り除こうとして怪我をするのを防ぐ機能があります。手元のスイッチを押すことで短い時間だけ刃を逆回転させ、絡まった草を自動でほどく仕組みになっており、安全に作業を進める助けとなります。
学校の敷地や運動公園、役所の緑地など、作業の音を小さく抑えたい場所での定期的な清掃や、平らな場所での草刈りでは、操作を間違えにくい軽快さと安全に動かせる扱いやすさが重要になります。
軽さと扱いやすさの点において、18Vシリーズのモデルは本体の重さが3.4㎏ほどに抑えられています。握るレバーの強さだけで刃の回転の速さを滑らかに変えられる機能を備えており、刃先から目を離さずに安全に動きを調整することができます。

18Vのバッテリーは、役所の備品や日々の清掃でよく使われる掃除機やチェンソー、保冷温庫、扇風機付きの作業服など、同じメーカーが展開する他の多くの充電式道具と組み合わせて使うことができます。
また、標準のセットには、安全基準を満たす保護メガネ、物が飛んでくるのを防ぐカバー、緊急時にすぐ外せる肩掛けバンドが一緒に入っており、公共機関が備品を揃える際の条件を満たす内容になっています。
出典:株式会社マキタ『MUR009G』
出典:株式会社マキタ『MUR195Dシリーズ』
出典:広島県『ひろしま型スマート農業に』
草刈機を購入する際は、購入した後の手入れや修理を見据えて販売店を選ぶことが重要です。販売だけを行う店舗や通信販売では、専門的な分解や調整を行うための設備、細かな歪みや電気の抵抗を測る機械、メーカー純正の部品を仕入れる手段を持っていないことがあります。
そうした店舗で購入した機械に不具合が起きたとき、購入した店舗で修理を頼んだり、代わりに使える機械を借りたりすることができない事例が発生しています。
国民生活センターや消費者庁に集められた直近5年間の医療機関からのデータによると、手で持つタイプの草刈機を使っている最中に起きた事故は報告されているだけでも複数件に達します。
怪我をした部位の割合を見ると、太ももやすねなどの脚の部分が多くを占め、次いで手の指となっています。治療の見通しについては、通院で済む状態が半数近くを占める一方で、入院が必要になる重い怪我の割合も約4割に上り、事故が起きたときの危険性が大きいことがわかります。
※草むらの中にある砂利や空き缶、金網の破片などに刃が激突し、それらが遠くまで弾き飛ばされることで起きる事故も全体の4割近く発生しています。車の窓ガラスが割れたり、周囲にいる人の顔に当たったりする被害につながっています。
これらの事故を防ぐためには、作業前に目で見て確認するだけでなく、刃の先端に細かなひび割れや欠けが起きていないかを調べる定期的な点検が必要です。
さらに、通常のネジとは逆の向きに締める構造によって緩みやすくなっている部品の点検や、物が飛ぶのを防ぐカバーを正しい位置に戻す調整など、機械を分解して検査と整備を行える専門の業者と関わりを持つことが大切です。
建設現場や農作業において、機械の故障によって作業が止まってしまうことは、工事の遅れや農作物の管理不足に直接つながります。現場の作業を滞りなく進めるという課題を解決する1つのサポート体制として、当社では、お取引口座を開設いただいている法人様向けに、速やかに動ける独自の配送の仕組みと、幅広い機械に対応できる体制を作っています。
長年の経験に基づくメーカーとのつながりを活かし、自社のトラックを用いて現場へ直接機械を届ける仕組みを整えています。在庫や距離、現場の状況によりますが、午前中にご連絡をいただければ、近隣エリアへは午後のお届けを目指して対応しています。
修理の技術と部品を取り寄せる手段を備え、現場の責任者や職人、農業に携わる皆様が作業を円滑に進められるよう支援します。
出典:国民生活センター『刈払機(草刈機)の作業中の事故に注意!(発表情報)』
出典:国民生活センター『刈払機(草刈機)の 作業中の事故に注意!』
お急ぎの現場トラブルや、機材のレンタル・販売に関するご相談はこちら
作業できる時間は、バッテリーの容量、草の生え具合、そして使用する刃の種類によって変わります。
18Vのモデルに容量の大きなバッテリーを取り付けた場合、柔らかい草を対象とした一番遅い設定で連続して動かせる時間は約5時間50分です。草が密集した場所で一番速い設定で動かした場合は、約40分が実際に作業できる時間の目安となります。
40Vマックスのモデルでは、遅い設定で約55分、中間の設定で約40分、速い設定で約25分が連続して動かせる時間の目安です。
なお、これらは空気の抵抗を受けにくい金属の刃を空回ししたときのデータです。石の壁や側溝の周りの草刈りでよく使われる、ナイロン製の紐を高速で回転させて草を砕く道具を使った場合は、金属の刃に比べて空気の抵抗が大きくなります。その結果、バッテリーの消費が早まり、連続して動かせる時間が短くなることを考慮して作業の計画を立てる必要があります。
出典:株式会社マキタ『MUR195Dシリーズ』
出典:株式会社マキタ『MUR009G』
モーターの構造と、回転の速さを一定に保つ仕組みにより、エンジン式に劣らない力を発揮します。
エンジン式は太い草などが密集する場所に入ると、刃が受ける抵抗によってエンジンの速度が落ち、刃の回転が止まることがあります。これに対してマキタの仕組みは、刃先が受ける抵抗が増えたことを感知すると、バッテリーから一時的に強い電流を送ります。
これにより、回転が遅くなるのを電気の力で補って設定された速さを保つため、エンジンが止まりそうになる深い雑草の地帯であってもスムーズに切り進むことができます。
40Vマックスのモデルでは、手元のスイッチを引いた瞬間に設定した速さに達します。エンジン式に特有の、始動前の空気量の調整や、燃料を吸い上げる操作、紐を何度も引っ張ってエンジンをかける動作が必要なくなるという利点があります。
通信販売や他の店舗で購入した機械であっても、修理のための設備や部品を仕入れる手段を持つ地域の販売店や代理店に持ち込めば、修理の依頼を受けることが可能です。
ただし、海外から直接輸入された製品や、国内の安全基準を満たさない機械、内部の壊れ方が激しくて直すことが不可能な場合などは、部品を揃えるのが難しいため修理を受けられない事例も一部あります。
当社を通じて機材をご導入いただいたお取引先様に対しては、自社での修理や整備の技術を備え、現場をサポートしています。部品の交換だけでなく、刃先の細かな研磨や調整といった手入れも行っています。
お急ぎの現場トラブルや、機材のレンタル・販売に関するご相談はこちら