広島県広島市の秋本産業株式会社では、建築資材・工具の卸販売、各メーカーの最新電動工具のレンタルをおこなっています

草刈りの機械を買い替えるとき、はじめに迷うのが充電式にするかどうかという点です。売り場やカタログには充電式の草刈機が並ぶようになり、住宅の庭の手入れから農地の畦畔(けいはん)の管理、造成地の下草刈りまで、用途ごとに向いている一台が分かれてきました。ただ、電圧の表記も刈刃の種類も稼働時間の書き方もメーカーごとにばらついているため、自分の作業にどの仕様が合うのか判断しづらいという声を、当社の窓口でもよく伺います。
そこでこの記事では、モデル名から入らずに、用途から仕様を逆算する順番で整理します。庭・農地・現場という3つの使い方に分けたうえで、影響する仕様と、購入前に見落としやすい点をまとめました。読み終えたときに、売り場で何を見比べればよいかがはっきりする構成にしています。
※本記事は充電式の草刈機を選ぶ際の一般的な考え方をまとめたものです。個々の製品の仕様と安全上の注意は、各メーカーの取扱説明書とカタログでお確かめください。作業に関わる法令の適用は、作業の内容と場所によって変わります。
当社はマキタの代理店です。広島の本社と5つの営業所から、電動工具と建築・土木資材をお届けしています。
お探しの品目やお困りごとがはっきりしている場合は、この先を読み進める前にご相談いただいて構いません。ご相談は法人・個人事業主のお客様を対象としております。082-232-1141(当社 本社)/お問い合わせフォーム

目次
充電式の草刈機は、混合燃料の調合と携行が要りません。作業のたびに油をつくる手間、余った燃料の保管場所、車内に燃料を積むときの気遣いが一度に減ります。始動もスイッチ操作だけで済むため、朝いちばんの一台目でも、昼休みをはさんだ二回目でも、かかりやすさが変わりません。短い作業を一日に何度も挟む使い方ほど、この差が積み上がります。
音の出方も違います。エンジン音のような連続した排気音が出ないため、住宅が近い場所や、朝夕の時間帯に作業せざるを得ない場所で、周囲への気遣いが軽くなります。排気ガスが出ない点も、資材置き場や屋根のある通路脇など、風の抜けにくい場所で重宝します。
いっぽうで、充電式は一充電あたりの作業量に上限があります。燃料を継ぎ足せば作業を続けられるエンジン式に対し、充電式はバッテリの本数と充電の段取りで一日の作業量が決まります。つまり、機械そのものの性能だけでなく、バッテリを何本持つか、どこで充電するかまで含めて設計する道具です。ここを詰めずに本体だけを買うと、午後に手が止まる原因になります。
電圧ごとの性格の違いと、電圧が作業内容にどう影響するかは、充電式草刈機の選び方と電圧別の違いで数値の見方まで踏み込んで整理しています。本記事では、用途から逆算する手順のほうに紙面を割きます。
どの用途にも共通して効いてくる仕様は、次の5つに絞り込めます。売り場でカタログを見比べるときは、まずこの5つの欄だけを横に並べてください。
電圧は、草を押し切るときの余力に影響します。柔らかい下草をなでるだけなら小さな電圧でも足りますが、伸びきった雑草の株元や、細い笹の混じった斜面では、刃が食い込んだ瞬間に回転が落ちるかどうかで作業速度が変わります。回転が落ちれば刈り残しが出て、二度刈りの手間が増えます。
ただし、電圧を上げれば上げるほどよいわけではありません。電圧が上がると本体もバッテリも重くなり、一日中振り回す作業では腕と腰に返ってきます。刈る対象がおおむね決まっているなら、余力は一段だけ上に取るという考え方が扱いやすい落としどころです。
刈刃には金属刃とナイロンコードがあり、刈る対象と周囲の状況で使い分けます。金属刃は太い草や小径の木を切る力がありますが、石や切株に当たると刃が欠け、破片が飛ぶ危険があります。ナイロンコードはブロック塀やフェンス際で当たっても跳ね返りが小さく、際刈りに向きます。本体を選ぶ段階で、標準の刃だけでなく、付け替えられる刃の範囲まで見ておくと、あとから用途を広げやすくなります。刃の種類ごとの特徴と交換の手順は、草刈機向け替刃の選び方と種類ごとの特徴にまとめています。
カタログの質量は、バッテリを含む値かどうかで印象が変わります。同じ質量でも、バッテリが手元側にある形と、背負い式で背中側にある形では、腕にかかる負担がまるで違います。売り場で持たせてもらえる場合は、静止して持ち上げるのではなく、肩掛けバンドを掛けて左右に振ってみてください。振ったときに先端が重く感じるなら、長時間の作業では手首に負担がかかります。
住宅の庭は、面積より障害物の多さが影響します。植栽、ブロック塀、水道の立ち上がり、駐車場の縁石といった当てたくないものが密に並ぶため、刈幅を広げるより取り回しを優先した一台が向きます。片手で支えやすいループハンドルの機種と、ナイロンコードの組み合わせが扱いやすく、金属刃は塀際で使わないという運用にすると、刃こぼれも減ります。
作業時間は一度に30分から1時間程度に収まることが多いため、バッテリは大容量を1本抱えるより、扱いやすい容量を2本持って交互に使うほうが、機体を軽く保てます。近隣が近い場所ほど、静かに始められて途中で止めやすいという充電式の性質が生きます。
畦畔や法面は、傾斜と足場の悪さが前提になります。農作業安全情報センターは、傾斜地では足場を確保しながら等高線の方向に刈り進めること、複数人で作業する際は15メートル以上の間隔を置くことを挙げています。傾斜の上下に人が並ぶ形は避ける、という点も同じ資料に示されています。斜面では体をひねる姿勢が続くため、機体が軽いことがそのまま安全につながります。
面積が広い分だけ稼働時間の設計が重要になります。半日で刈り切りたいのか、朝夕の涼しい時間に分けるのかで、必要なバッテリ本数が変わります。農地での使い方を軸に電圧と機種を整理した記事として、用途と電圧別に整理した草刈り機の選び方も併せてご覧ください。
出典:農研機構 農作業安全情報センター『農作業安全ポイント(刈払機)』
工事にかかる前の下草払いは、草の丈も太さも読めません。前年に手が入っていない土地では、草に混じって細い雑木や蔓が入り込みます。ここでは余力の大きい電圧帯と、太物に耐える金属刃の組み合わせが向きます。地面に石やコンクリートがらが残っている土地では、刃が当たった瞬間に機体が跳ねる動きに備え、肩掛けバンドを掛けた状態で扱ってください。
現場では複数人が同時に入るため、機体をそろえておくと替刃とバッテリを共用できて便利です。用途別の具体的な機種の性格については、充電式草刈機の用途別のおすすめモデルで、刈刃や電圧の組み合わせごとに整理しています。
充電式の草刈機を単体で見比べていると見落としやすいのが、すでに持っている工具との電源の共用です。同じシリーズのバッテリを使い回せるなら、草刈機の購入時にバッテリと充電器を買い足さずに済み、現場で余ったバッテリを回すこともできます。たとえばマキタは、18Vのバッテリが390モデル以上の製品に共通で使えることを公表しています。草刈機だけを見て決めるのではなく、インパクトドライバーや送風機まで含めて電源をどちらへ寄せるかを先に決めると、あとの買い足しが軽くなります。
バッテリの容量表示の読み方と、長く使うための扱い方については、バッテリの選び方と長持ちさせる使い方に整理しています。
必要なバッテリ本数は、一日に刈る面積と、刈り終えたい時刻から逆算します。目安として、作業を止めずに回すなら、使用中の1本に対して充電中の1本を用意する形が基本です。充電の待ち時間が読めない場合は、充電器を2台にして戻りを早めるほうが、バッテリを増やすより費用対効果の見通しが立ちやすい場面もあります。
なお、バッテリは純正品を使ってください。製品評価技術基盤機構は、2014年から2023年までの10年間に、非純正のバッテリーに関する事故が235件あり、うち227件が火災だったと公表しています。建物が全焼した事故も起きています。価格差だけで選ぶ対象ではありません。
出典:独立行政法人製品評価技術基盤機構『非純正バッテリーの使用による事故に注意』
充電式は始動が軽いぶん、身構えずに使い始めがちです。ただし刈刃が高速で回る道具である点はエンジン式と変わりません。消費者庁は、刈払機を使用中の事故情報が平成27年4月から令和2年3月末までの5年間に計88件寄せられており、刈刃への接触や巻き込まれによる事故が半数以上を占めていると公表しています。手指の切断に至った例もあり、1年のうち5月と7月から8月に事故が多い傾向も示されています。
保護メガネまたはフェイスシールドを着けます。曇り止めを塗っておくと、途中で外す動機がなくなります
手袋、安全靴、すね当てを着けます。刃の交換時の切り傷を防ぐ意味でも手袋は着けたままにします
飛散保護カバーを決まった位置に取り付け、肩掛けバンドを掛けた状態で作業します
飛散保護カバーを後ろにずらしたり取り外したりする使い方は避けてください。刈刃をひざより高く持ち上げると、飛んできたものが顔に当たる可能性が高くなるため、刃はひざより下で扱います。
一般的な刈払機は刈刃が反時計回りに回るため、右側で刈ると作業者側に跳ね返される動きが出ます。左側で刈り払う向きを基本にしてください。刃が岩や石、切株に触れたときも跳ね返りが起きるので、刃を木へ押し当てたり地面に食い込ませたりしない扱い方を身につけます。作業前に地面の空き缶や石、針金を取り除いておくと、跳ね返りと飛散の両方が減ります。
周囲の人との距離も見ておきます。作業を始める前に15メートル以内に人がいないことを確かめる、合図は前方から鏡や笛で送る、話しかけるときは機械を止めてからにする、という手順を共有しておくと、複数人での作業が落ち着きます。
草刈機は振動工具です。農作業安全情報センターは、1回の連続作業を30分以内とし、その後5分以上の休止時間を取ること、1日の使用時間が2時間以下になるよう作業計画を立てることを挙げています。厚生労働省の振動障害予防対策指針では、日振動ばく露限界値を5.0m/s2、日振動ばく露対策値を2.5m/s2と定めています。手元に伝わる振動が小さい機種を選ぶこと自体が、作業時間を延ばす手当てになります。振動の値から作業時間を割り出す考え方は、充電式草刈機の電圧別の違いと選定基準で扱っています。
出典:消費者庁『刈払機(草刈機)による事故に注意しましょう!』
出典:厚生労働省『チェーンソー以外の振動工具の取扱い業務に係る振動障害予防対策指針』

1.替刃と消耗部品の手当て 刈刃、ナイロンコード、飛散保護カバーは消耗品です。作業のたびに買いに走らずに済むよう、機種が決まった時点で適合する型を控えておきます。
2.季節の変わり目の保管 冬季に使わない期間は、バッテリを本体から外し、直射日光と高温を避けた場所に置きます。刈刃は汚れを落として乾かしてから保管します。
3.不調が出たときの窓口 購入前に、修理を受けてもらえる窓口が近くにあるかを確かめます。窓口が手元にあるかどうかで、作業を止める日数が変わります。
刈っている途中で回転が落ちる、途中で止まるといった症状が出たときは、外側から順に見ていきます。まず刈刃に草や蔓が巻き付いていないかを確かめます。取り除くときはスイッチを切り、刃が止まりきったことを見てから手を入れてください。次にバッテリの充電残量と端子の汚れ、最後に本体の通気口の詰まりを見ます。ここまでで直らない場合は、内部の部品に手を入れる段階です。
当社が納めた製品の修理をお受けしています。機種と状態をお知らせください。修理の進め方と代替機の手配については、修理で現場を止めないための進め方にまとめています。
重さや振動の感じ方には個人差があるため、カタログの数値だけでは決めきれない部分が残ります。年に数回しか使わない用途なら、購入せずに借りて済ませる判断もあります。まず借りて使い勝手を確かめ、その結果で購入する機種を決める進め方も取れます。借りるときの手順と選び方は、工具をレンタルする利点と手配のコツをご覧ください。
充電式の草刈機は、本体を買って終わりにならない道具です。バッテリの追加、刈刃の補充、動かなくなったときの修理と、購入後に何度も窓口を使います。そのため、機種を選ぶ段階で、どこで買うかまで含めて考えると後が楽になります。メーカーの営業所は相談の窓口ではありますが、マキタの場合、営業所で製品の販売は行っておらず、購入は登録販売店で受け付ける形になっています。
当社は明治28年に広島市で創業し、本年で130年になります。広島市の本社に加えて福山、三次、呉、岡山、周南に営業所を置き、呉営業所には江田島分室を設けています。在庫や距離、現場の状況によりますが、午前中のご連絡で近隣エリアへは午後のお届けを目指します。なお、当日の手配は口座をお持ちのお取引先様を対象としています。新規のお取引をお考えの場合も、口座開設からご相談を承ります。広島で取扱店を探すときの見どころは、広島のマキタ取扱店を探す際のポイントにまとめています。
刈る場所と面積をお聞かせいただければ、合いそうな仕様の絞り込みからお手伝いします
当社はマキタの代理店として、本社と5つの営業所から電動工具と建築・土木資材をお届けしています。
ご不明な点がございましたら、お電話でもお受けしております。082-232-1141(当社 本社)
刈れる範囲は、電圧帯と刈刃の組み合わせで決まります。伸びきった雑草や細い笹が相手なら、余力の大きい電圧帯と金属刃の組み合わせを選んでください。柔らかい下草しか刈らない用途に対して大きい電圧帯を選ぶと、本体が重くなるだけで作業が楽になりません。刈る対象を先に決めてから電圧を選ぶ順番をおすすめしています。
一日に刈る面積と、作業を止めたくない時間帯から逆算します。作業を切らさずに回すなら、使用中の1本に対して充電中の1本を確保する形が出発点です。すでに同じシリーズの工具をお使いなら、手持ちのバッテリを回せる場合があるため、買い足す前に型番をお知らせいただければ照合します。
機種ごとに防じん・防水の等級が異なるため、取扱説明書の記載に従ってください。雨中の作業は足場が滑りやすくなり、保護メガネも水滴で見えにくくなります。見えにくいからと保護メガネを外した状態で作業して、刃の欠けた破片が目に飛び込んだ例も報告されています。雨天は作業そのものを見送る判断も含めてご検討ください。
恐れ入りますが、他の販売店やホームセンター、通信販売でお求めになった製品の修理は当社ではお受けしておりません。お買い求めになった販売店、またはメーカーの窓口へご相談ください。マキタ製品については、マキタが全国129か所の営業所を通じてサービス活動を行っており、営業所とマキタ登録販売店が窓口として案内されています。当社が納めた製品については、機種と症状をお知らせいただければ、進め方と代わりの機材の手配をあわせてお答えします。受注する面積が大きい場合は、受注面積と作業体制から決める業務用草刈機の選び方のほうが近い内容です。
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