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鉄筋結束機の比較|結束速度・対応鉄筋径・稼働時間で選ぶ基準と現場での使い分け

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鉄筋の結束は、配筋の本数が増えるほど手元の時間を押し上げます。結束機を入れるかどうかは、機械の性能そのものよりも、現場の配筋量と作業姿勢の条件で決まります。

カタログを並べて見比べると、結束の速さ、対応する鉄筋の太さ、1充電あたりの結束本数といった数字が並びます。ただ、数字の大小だけで決めると、現場に入れてから手が止まる場面が出ます。太さが合わずに一部を手作業に戻したり、電池が昼までに尽きたりする形です。

そこで本記事では、鉄筋結束機を見比べるときの軸を整理し、配筋の種類と作業姿勢に合わせて機種を絞り込む手順を説明します。カタログのどの欄を先に見ればよいかがはっきりする形を目指しました。

※本記事は、執筆時点で公開されている公的資料およびメーカーの公開情報をもとに、機種選定の考え方を整理したものです。個々の製品の仕様や対応の範囲は機種ごとに異なりますので、導入前に取扱説明書およびメーカー公式情報でご確認ください。

当社はマキタの代理店です。広島の本社と5つの営業所から、電動工具と建築・土木資材をお届けしています。
お探しの品目やお困りごとがはっきりしている場合は、この先を読み進める前にご相談いただいて構いません。ご相談は法人・個人事業主のお客様を対象としております。082-232-1141(当社 本社)/お問い合わせフォーム

鉄筋結束機の比較で先に決める3つの軸

カタログには多くの数字が並びますが、現場で重要になる軸は多くありません。結束の速さ、対応する鉄筋の太さ、そして電池がもつ時間の3つを先に決めると、候補は自然に絞れます。

順序も重要です。太さが合わない機種は速くても使えませんので、まず対応する太さで足切りをし、残った候補を速さと電池のもちで比べる流れが素直です。

結束の速さが効く場面と効きにくい場面

1回あたりの結束にかかる時間は、交点の数が多い作業ほど差になって現れます。床版や土間のように交点が規則正しく並ぶ配筋では、1回あたりの短縮が本数分だけ積み上がります。

一方で、開口部の回りや設備の貫通部のように、体の向きを変えながら1点ずつ留めていく場所では、機械の速さより持ち替えのしやすさが作業時間を決めます。速さの数字が生きるのは、同じ姿勢で連続して留められる場所です。

見比べるときは、担当している現場の配筋のうち、連続して留められる部分がどのくらいの割合を占めるかをおおよそ思い浮かべてください。割合が高いほど、速さの差が日当たりの進み方に大きく影響します。

対応する鉄筋の太さと組み合わせ

鉄筋の呼び名は、D10、D13、D16のように太さで区分されています。結束機は、留められる呼び名の範囲と、縦横の組み合わせが機種ごとに決まっています。

見落としが起きやすいのは、同じ太さ同士ではなく、細い鉄筋と太い鉄筋が交差する場所です。さらに、継手の重ね部分では鉄筋が3本や4本重なりますので、単体の太さだけで判断すると届かない場面が出ます。

選定の前に、担当する現場で使う呼び名を書き出し、そのうち最も太くなる交点と、重ね継手で本数が増える箇所を挙げておいてください。カタログの対応範囲は、その最も厳しい条件に合わせて読みます。鉄筋そのものの手配については広島での鉄筋資材の販売と配送で扱っています。

1充電あたりの結束本数と連続作業の長さ

充電式の結束機では、1充電あたりの結束本数がカタログに載っています。1日に留める交点の数を数えておくと、電池が何本要るかの見当が付きます。

数える手順は簡単です。配筋図から交点の数をおおよそ拾い、1日で受け持つ範囲に割り付けます。その数字を1充電あたりの本数で割ると、必要な充電回数が出ます。休憩や移動の合間に充電が終わらないなら、電池の本数を増やす形になります。

数字がカタログにない場合や、条件が違って当てにならない場合もあります。その場合は、実機を借りて半日ほど使い、電池の減り方を見るほうが早く済みます。借りる進め方は広島で工具をレンタルする利点で整理しています。

カタログで先に見る欄と、そこで決まること
見る欄
そこで決まること
見落としやすい点
対応する鉄筋の呼び名
その現場で使えるかどうか
交差部と重ね継手で本数が増える箇所
1回あたりの結束時間
連続して留める場所での進み方
持ち替えの多い場所では差が出にくい
1充電あたりの結束本数
用意する電池の本数
寒い時期は目安より早く減る
本体の質量と重心
半日以上使ったときの疲れ方
電池を付けた状態の質量で比べる
使えるワイヤの種類
消耗品の手配と在庫の持ち方
機種が変わると流用できない場合がある
電池の系統
他の工具との共通化のしやすさ
充電器の台数も一緒に増える

表の上から4つが機種の絞り込みに、下の2つが運用の手間に影響します。導入して半年ほど経ったころに重要になるのは、むしろ下の2つのほうです。

手による結束と機械による結束の分かれ目

結束機を検討する動機は、速さだけではありません。作業姿勢と仕上がりのばらつき、そして人手の配分という3つの面から見ると、判断の材料が増えます。

前かがみの姿勢が続く作業の負担

ハッカーで床の配筋を留める作業は、前かがみの姿勢を長く続ける形になります。厚生労働省の職場のあんぜんサイトでは、腰痛は前屈やひねりなどの有害な姿勢で行う作業、静的な拘束姿勢が多い作業などによって、あらゆる職種で発症すると説明されています。

同じ資料では、職場における腰痛は4日以上の休業を要する職業性疾病のうち約6割を占める労働災害だとされています。腰を痛めた作業員が休むと、工程の組み直しがそのまま発生します。

立ったまま留められる長い柄の付いた機種を選ぶと、床の配筋で前かがみになる回数を減らせます。床の配筋が多い現場では、速さの数字より姿勢の変化のほうが導入後の効果が大きくなります。

仕上がりのばらつきの抑え込み

手による結束では、締め具合が作業員の慣れによって変わります。緩い箇所が残ると、コンクリートを打つ前後の作業で鉄筋がずれる原因になります。

機械で留めると、締め具合の幅が狭くなります。応援の職人が入る日や、経験の浅い作業員が加わる工程では、仕上がりの揃い方が重要になります。検査での手戻りを減らす面でも見ておきたい点です。

人手の配分と工程の組み立て

国土交通省は、建設現場に情報通信技術などの取り組みを導入し、建設生産システム全体の生産性向上を図るi-Constructionを進めています。省人化の手立てを現場の道具の側から積み上げていく流れは、鉄筋工事でも同じです。

結束機を入れる判断は、人を減らすためというより、限られた人数で受けられる仕事の量を増やすための手当てとして考えると筋が通ります。配筋の量が読める現場から順に入れていくと、投じた分の回収も見えやすくなります。

出典:厚生労働省『職場のあんぜんサイト 腰痛予防』
出典:国土交通省『i-Construction』

配筋の種類から見る機種の絞り込み

同じ結束機でも、床、壁、狭い場所では向き不向きが分かれます。担当する現場でどの配筋が多いかによって、優先する軸が入れ替わります。

床版と土間の配筋での姿勢

床の配筋は交点が多く、同じ姿勢で連続して留められます。長い柄を付けて立ったまま作業できる機種が向きます。柄の長さが体格に合わないと腰や肩に負担が偏りますので、柄の調整幅も見ておきます。

土間では、下地の砂利やスペーサーの上を歩きながらの作業になります。足元が安定しない場所では、片手で扱える質量かどうかが重要になります。

壁と柱の配筋での取り回し

壁の配筋は、体の正面ではなく横や上に向けて留める場面が増えます。先端の形と、機械を差し込める隙間の広さが選定の分かれ目になります。

柱の帯筋では、留める位置が高くなるほど腕を上げた姿勢が続きます。本体の質量に加えて、重心が手元寄りにあるかどうかで疲れ方が変わります。カタログの数字だけでは分かりませんので、持って構えてみる場を作ってください。

狭い場所と高い場所での持ち替え

設備の貫通部や梁の交差部では、機械が入らない箇所が残ります。全ての交点を機械で留める前提を置かず、手作業と併用する形を最初から想定しておくと、現場で慌てずに済みます。

足場の上で使う場合は、落下を防ぐ紐を掛けられる部分があるかどうかも見ておきます。工具の落下は下の作業員に及びますので、掛け所の有無は早い段階で確かめておきたい点です。

消耗品と電源の回し方

機種が決まった後に重要になるのが、ワイヤと電池の回し方です。本体の善し悪しより、日々の段取りを左右するのはこの2つです。

ワイヤの規格と1日の消費量

結束機は専用のワイヤを使います。機種が変わると流用できない場合がありますので、複数の機種を持つと在庫が二重になります。

1日に留める交点の数が分かれば、ワイヤの消費量も見当が付きます。1巻でおおよそ何点留められるかをカタログで確かめ、現場の日数を掛けて発注量を決めると、途中で足りなくなる場面を減らせます。

ワイヤの太さを変えられる機種では、細い鉄筋には細いワイヤを充てると消費量を抑えられます。留める箇所ごとに使い分ける前提なら、巻の置き場所と持ち出しの決め方も先に整理しておきます。

電池の系統をそろえたときの身軽さ

結束機だけを見て機種を決めると、電池と充電器が1系統増えます。現場に持ち込む荷物が増え、朝の充電の順番待ちも起きやすくなります。

すでに手元にある電動工具と同じ電池が使える機種を選ぶと、予備の電池を融通し合えます。電池の系統ごとの考え方はマキタのバッテリーの選び方で整理していますので、あわせてご覧ください。

純正でない電池を避ける理由

電池を安く揃えたい場面はありますが、製品評価技術基盤機構は、電動工具用の非純正バッテリーについて注意を呼びかけています。同機構の公表資料によると、2014年から2023年までの10年間で事故は235件、うち火災は227件で、建物が全焼した事故も起きています。

鉄筋工事の現場は、資材や仮設材が多く置かれています。火が出たときに広がりやすい条件がそろっていますので、電池は本体と同じメーカーのものを使う形にしてください。純正品と非純正品の違いはマキタの純正バッテリーを選ぶべき理由で扱っています。

出典:製品評価技術基盤機構『電動工具用の非純正バッテリーによる事故に注意』

40Vmaxの充電式鉄筋結束機TR001G

導入前に確かめる項目と試用の進め方

カタログの比較を終えたら、実機で確かめる段に進みます。半日でも触っておくと、書面では見えない点が分かります。

搬入前に確かめる

現場で使う鉄筋の呼び名と、最も太くなる交点を書き出します。重ね継手で本数が増える箇所と、1日の交点数も見積もっておきます。

試用で見る

半日使ったときの腕と腰の疲れ方、電池の減り方を見ます。留められずに手作業へ戻した箇所の割合も控えておきます。

導入後に決める

ワイヤの在庫の持ち方と、電池と充電器の置き場所を決めます。詰まりが出たときの手順と担当も決めておきます。

詰まりが出たときの切り分け

ワイヤが送られない、あるいはねじれが浅いといった症状が出たときは、外側から順に見ていくと原因にたどり着きやすくなります。

1 ワイヤの巻の入れ方と向きを確かめます

2 送り出し口の粉じんと結束くずを取り除きます

3 電池を満充電のものに差し替えて症状が変わるか見ます

4 別のワイヤの巻に替えて症状が変わるか見ます

5 症状が残る場合は機種と状態を控えて相談します

現場の切れ目ごとの手入れと保管

鉄筋工事は粉じんと鉄粉が出ます。作業の終わりに送り出し口とねじる部分の周りを払っておくと、詰まりの起き方が変わります。

現場が切れて次まで間が空くときは、ワイヤを入れたまま湿気の多い場所に置かないでください。電池は本体から外し、涼しい場所にまとめて保管すると状態を保ちやすくなります。

選定の軸から見たマキタという候補

ここまでの軸のうち、電池の共通化と修理の窓口という2点で候補に挙がるのがマキタです。18Vを軸にした系統と40Vmaxの系統があり、18V対応の工具は390モデル以上に広がっていますので、すでにマキタの工具を使っている現場では電池を融通しやすくなります。

マキタは国内に21カ所の支店と129カ所の営業所を置き、販売とアフターサービスの網を持っています。工具が止まったときに相談できる先が近くにあるかどうかは、機種の性能とは別の軸として見ておきたい点です。用途ごとの製品の広がりはマキタのおすすめ工具・機器の選び方で整理しています。

広島県内で取扱店を探す段になったら、広島のマキタ正規代理店を活用するメリットもあわせてご覧ください。販売と修理を同じ窓口で受けられるかどうかで、導入後の手間が変わります。

出典:株式会社マキタ『国内ネットワーク』

現場で使う鉄筋の呼び名と1日の交点数をお知らせいただければ、候補となる機種を絞ってご案内します

当社はマキタの代理店として、本社と5つの営業所から電動工具と建築・土木資材をお届けしています。
ご不明な点がございましたら、お電話でもお受けしております。082-232-1141(当社 本社)

鉄筋結束機に関するよくある質問

機種を比べるとき、最初に見る欄はどこですか

対応する鉄筋の呼び名の欄です。太さが合わない機種は、速さや電池のもちが良くても現場で使えません。使う呼び名を書き出し、最も太くなる交点に合わせて読んでください。

太さで足切りをした後に、1回あたりの結束時間と1充電あたりの結束本数を比べる順序が素直です。

対応の範囲を超える太さでも使えますか

カタログに書かれた範囲の外では使わないでください。ワイヤが回りきらずに詰まったり、ねじる部分に負担が集中したりします。

範囲を超える箇所が一部だけなら、その箇所を手作業で留める段取りにするほうが機械を傷めません。全ての交点を機械で留める前提を置かない形が現実的です。

バッテリーは手持ちの工具と共通で使えますか

同じメーカーの同じ系統であれば共通で使える場合があります。系統が違うと形が合いませんので、手元の電池の型番を確かめてから機種を選んでください。

共通化すると予備の電池を融通し合えますので、持ち出す荷物と充電器の台数を抑えられます。

雨の日の屋外でも使えますか

機種ごとに水濡れへの備えが違いますので、取扱説明書の記載に従ってください。多くの充電式工具は、濡れた状態での使用や保管を避ける前提で作られています。

やむを得ず湿気の多い場所で使った日は、作業の終わりに水気を拭き取り、電池を外して乾いた場所に置いてください。

動かなくなったときはどこへ相談すればよいですか

まずワイヤの入れ方、送り出し口の汚れ、電池の残量の順に切り分けてください。切り分けても症状が残る場合は、機種と状態を控えて販売店へご相談ください。

当社が納めた製品の修理をお受けしています。機種と状態をお知らせください。修理の進め方は広島の電動工具修理業者の選び方で整理しています。

1つの候補として当社では、現場で使う鉄筋の呼び名と1日の交点数、手持ちの電動工具の電池の系統を伺ったうえで、候補となる機種と必要な電池の本数をご案内しています。建材と工具の両方を扱っていますので、鉄筋そのものの手配とあわせてご相談いただけます。

まず数現場だけ試したい場合や、繁忙期に台数が一時的に足りない場合は、広島で電動工具をレンタルする際の選び方広島でマキタの電動工具をレンタルする方法もあわせてご検討いただけます。買う前に現場で使ってみると、カタログでは見えない点が分かります。

当社は明治28年に広島市で創業し、本年で130年を迎えました。広島市の本社に加えて福山、三次、呉、岡山、周南に営業所を置き、呉営業所には江田島分室を設けています。在庫や距離、現場の状況によりますが、午前中のご連絡で近隣エリアへは午後のお届けを目指します。なお、当日の手配は口座をお持ちのお取引先様を対象としています。

機材のレンタル・販売に関するご相談はこちら

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