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レーザー墨出し器の選び方|ライン構成・精度表示・受光器から絞り込む選定基準

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レーザー墨出し器は、カタログの見た目が似ていても中身がかなり違う道具です。ライン構成、精度の表示、屋外での見え方という3つの条件がずれると、現場に持ち込んでから墨が出せません。

内装の造作で使うのか、屋外の基礎や外構で使うのか、天井の吊り位置を出すのかによって、要る機能が入れ替わります。ライン数の多い機種を買っても、屋外で光が見えなければ作業は進みません。

そこで本記事では、レーザー墨出し器を選ぶときに見る軸を順に整理し、現場の種類ごとの絞り込み方、光の扱いに関する決まり、精度を保つ手入れまでを説明します。

※本記事は、執筆時点で公開されている公的資料およびメーカーの公開情報をもとに、機種選定の考え方を整理したものです。個々の製品の仕様、レーザーの等級、対応の範囲は機種ごとに異なりますので、導入前に取扱説明書およびメーカー公式情報でご確認ください。

当社はマキタの代理店です。広島の本社と5つの営業所から、電動工具と建築・土木資材をお届けしています。
お探しの品目やお困りごとがはっきりしている場合は、この先を読み進める前にご相談いただいて構いません。ご相談は法人・個人事業主のお客様を対象としております。082-232-1141(当社 本社)/お問い合わせフォーム

レーザー墨出し器で壁面にラインを照射して墨出しをしている作業風景

レーザー墨出し器の選び方を分ける4つの軸

カタログを開くと、ライン数、精度、光の色、電源の形式といった項目が並びます。決める順序は、ライン構成、屋外で使うかどうか、精度、電源の4つです。

最初にライン構成を決めると候補が大きく絞れます。そのうえで屋外の有無を重ね、残った候補を精度と電源で比べる流れが素直です。

ライン構成と照射の範囲

ラインの本数と向きが、そのまま作業の段取りを決めます。水平ラインだけの機種、水平と垂直を組み合わせた機種、真上と真下に点を打てる機種があり、要るものは工種で変わります。

壁の下地を組む作業では、垂直ラインが何本出るかで機械を置き直す回数が変わります。部屋の四方に同時に垂直ラインが出る機種なら、1度据えれば四隅の墨が拾えます。1本ずつしか出ない機種では、面ごとに本体を回して据え直す必要があります。

天井の吊りボルト位置を出す作業では、真上に点を打てる機能が役立ちます。ライン数の多さではなく、自分の工種で置き直しの回数が減るかどうかで選ぶことをおすすめします。

精度の表示の読み方

精度は、ある距離での振れ幅として書かれます。10メートル離れた位置で何ミリの振れに収まるか、という形です。数字の小さいほうが振れが少なくなります。

読むときに気を付けたいのは、距離が伸びると振れも比例して広がる点です。表示の距離より遠くへ照射する現場では、書かれた数字より実際の振れが大きくなります。広い倉庫や工場の床で使う場合は、その前提で見ておいてください。

もう1つ、自動でおおよその水平を出す機構の許容範囲も見ておきます。傾いた床に置いたときに、どのくらいの傾きまで自分で水平を取れるかという範囲です。範囲を超えると警告が出て光が点滅し、作業が止まります。

屋外での見え方と受光器の要否

屋外の明るい場所では、レーザーの線が目で追えなくなります。距離が伸びるほど見えにくくなりますので、屋外で使う前提なら受光器を組み合わせる形が現実的です。

受光器は、目に見えない位置の光を拾って音と表示で知らせる道具です。ここで注意したいのは、本体と受光器の組み合わせが決まっている点です。本体だけ先に決めると、手元の受光器が使えない場合があります。

光の色でも見え方が変わります。屋内の近い距離であれば目視で足りる場面もありますが、屋外の基礎や外構では受光器を前提に組んでおくほうが段取りが崩れません。屋外の現場が年に数回しかない場合は、受光器まで含めた一式を借りて済ませる選択肢もあります。手順は広島でレーザー墨出し器をレンタルする利点で整理しています。

電源の形式と1日の稼働

電源は、乾電池を使うものと充電池を使うものに分かれます。充電池の機種では、手元の電動工具と同じ電池が使えるかどうかで持ち出す荷物が変わります。

墨出しは1日中光らせ続ける作業ではありませんが、据えたまま長時間点けておく場面もあります。据置きの時間が長い現場では、電池の持ちと予備の本数を先に決めておいてください。電池の系統ごとの考え方はマキタのバッテリーの選び方で整理しています。

カタログで見る欄と、そこで決まること
見る欄
そこで決まること
見落としやすい点
ラインの本数と向き
1度据えて拾える墨の範囲
本数より置き直しの回数で比べる
真上と真下の点
天井の吊り位置と床への写し取り
天井作業がなければ不要な場合がある
精度の表示
照射距離ごとの振れ幅
表示の距離を超えると振れも広がる
自動水平の許容範囲
傾いた床に置けるかどうか
範囲外では警告が出て作業が止まる
受光器の対応
屋外と長距離で使えるかどうか
本体と受光器の組み合わせが決まっている
三脚の取り付け寸法
手元の三脚が流用できるかどうか
高さの微調整ができる架台かも見る
電源の形式
持ち出す荷物と予備の本数
他の工具と電池をそろえられるか

上の4項目が機種そのものの絞り込みに、下の3項目が周辺の道具と運用に影響します。買った後で困りやすいのは、むしろ下の3項目のほうです。

レーザー光の等級と現場での扱い

レーザーを出す機器には、光の強さに応じた等級が定められています。等級によって、事業者が講じる措置の中身が変わります。

クラス分けの考え方

厚生労働省の通達では、レーザー機器のクラス分けは日本工業規格C6802のレーザ製品の安全基準によるものとされ、従来の5クラスから、クラス1、1M、2、2M、3R、3B、4の7クラスに改められました。

同じ通達により、レーザー光線による障害防止対策要綱の適用範囲は、クラス1M、クラス2M、クラス3R、クラス3B、クラス4の機器とされています。購入時は、本体に表示された等級を控えておいてください。手元の機器がどの等級かによって、現場で講じる措置が変わります。

光の通り道の設定と周囲への配慮

前述の要綱では、レーザー光路について、作業者の目の高さを避けて設置すること、可能な限り短くして折れ曲がる数を最小にし、歩行路その他の通路と交差しないようにすることが示されています。

現場に置き換えると、据える高さと向きの決め方が重要になります。人が行き来する通路を横切る形で線を張ると、他の職種の作業員が正面から光を受ける場面が出ます。据える位置は、動線を外して決めてください。

また、光が届く先に鏡面のような反射する物があると、思わぬ方向へ跳ね返ります。ガラスやステンレスの面が向かい側にある部屋では、据える前に見回しておきたい点です。

作業開始前の点検と教育の位置づけ

同じ要綱では、作業開始前にレーザー光路などの機器の点検を行うこと、一定期間ごとに専門的知識を有する者に点検させて必要な整備を行わせることが示されています。

教育についても定めがあります。レーザー業務に従事する労働者を雇い入れたとき、作業内容を変更して業務に就かせたとき、使用する機器を変更したときには、労働安全衛生法に基づく教育を行うこととされ、光の性質と危険性、機器の原理と構造、取扱い方法、緊急時の措置を含めるよう留意すべきとされています。

機種を入れ替えた場面は見落としが起きやすい場面です。新しい機種を現場に入れる日は、使い方の申し送りをする日でもあります。

出典:厚生労働省『レーザー光線による障害の防止対策について(基発第0325002号)』

三脚に据えた自動追尾のレーザー墨出し器を現場に設置している

現場の種類ごとの絞り込み

同じ道具でも、内装、屋外、設備では要る機能が入れ替わります。担当する工種の割合から、優先する軸を決めてください。

内装の造作

垂直ラインの本数が効いてきます。距離が短いため目視で足りる場面が多くなります。狭い室内で据え直しの少ない機種を選びます。

屋外の基礎と外構

受光器との組み合わせが前提です。距離が伸びるため、精度の表示と実際の照射距離の関係を見ます。粉じんと雨への備えも要ります。

設備配管と天井

真上への点が効いてきます。脚立の上で据える場面が多いため、本体の質量と落下への備えを見ます。

内装造作での据え方

間仕切りの下地を組む場面では、床と天井の両方に線が要ります。四方に垂直ラインが出る機種なら、部屋の中央に1度据えるだけで四面が拾えます。

床の仕上がりが平らでない場合は、三脚に載せて高さを取ったほうが安定します。床に直接置くと、資材や人の動きで位置がずれる場面が出ます。

屋外の基礎と外構での据え方

屋外では受光器を前提に組みます。据える場所は、通行の動線から外し、かつ日中に日陰を作れる位置が扱いやすくなります。

地盤が緩い場所に三脚を立てると、時間の経過とともに沈んで基準がずれます。据えた後に一度基準点へ戻して確かめる手順を入れておくと、後の手戻りを減らせます。

設備配管と天井墨での据え方

吊りボルトの位置を出す作業では、床の墨を真上へ写し取ります。真上に点を打てる機能があると、脚立に上がる回数が減ります。

脚立の上に本体を持ち上げる場面では、落下への備えを決めておいてください。落として狂わせると、その日の作業が止まります。

精度を保つ扱いと保管

レーザー墨出し器は、精度が命の道具です。落とした、ぶつけた、車の荷台で跳ねた、といった扱いが積み重なると、表示どおりの精度が出なくなります。

運搬と車載での置き方

運ぶときは、機構を固定する機能がある機種ではその状態にしてから収納してください。固定せずに運ぶと、振動で内部の機構に負担がかかります。

車の荷台にそのまま積むと、走行中の跳ね上がりが直接伝わります。専用の収納箱に入れ、他の資材とぶつからない置き場所を決めておいてください。

現場での自己点検の手順

狂いに気付かないまま墨を打つと、後工程でまとめて手戻りが出ます。作業に入る前の短い確認を習慣にしてください。

1 既知の基準点や既存の仕上げ面に当てて振れを見ます

2 本体を180度回して同じ点に照射し、ずれ方を比べます

3 自動水平の働きと警告の出方を確かめます

4 窓や照射口の汚れを乾いた布で拭き取ります

5 ずれが残る場合は機種と状態を控えて相談します

落下や強い衝撃を与えた日は、次の現場に入る前に上の手順を通してください。狂ったまま使い続けるより、点検に出すほうが早く収まります。

粉じんと湿気への備え

解体後の現場や外構では、細かい粉じんが照射口に付きます。付いたまま照射すると線がぼやけ、墨の位置が読み取りにくくなります。

濡れた状態で収納箱にしまうと、内部に湿気がこもります。作業の終わりに水気を拭き取り、乾いた場所で保管することが大切です。

電池と周辺の道具の組み方

本体だけを決めても現場では動きません。三脚、受光器、電池の3つを1組として考えてください。

三脚と架台のそろえ方

三脚は、取り付け寸法が合うかどうかで流用の可否が決まります。手元の三脚を使う前提なら、本体側の取り付け部の寸法を先に確かめておいてください。

高さの微調整ができる架台があると、基準線に合わせる作業が短くなります。据えるたびに三脚の脚を伸ばして合わせる手順だと、時間がかかります。

電池の系統と非純正品を避ける理由

充電式の機種を選ぶなら、手元の電動工具と電池をそろえると予備を融通し合えます。持ち出す充電器の台数も抑えられます。

電池を安く揃えたい場面はありますが、製品評価技術基盤機構は、電動工具用の非純正バッテリーについて注意を呼びかけています。同機構の公表資料によると、2014年から2023年までの10年間で事故は235件、うち火災は227件で、建物が全焼した事故も起きています。電池は本体と同じメーカーのものを使う形にしてください。詳しくはマキタの純正バッテリーを選ぶべき理由で扱っています。

出典:製品評価技術基盤機構『電動工具用の非純正バッテリーによる事故に注意』

充電式の屋内・屋外兼用レーザー墨出し器SK507GDZN

購入と借りる形の使い分け

墨出しの頻度は、業種と工程によって大きく変わります。毎日据える現場なら手元に置く運用が適していますが、年に数回の工事でしか使わないなら、借りて済ませる選択肢もあります。

屋外の大きな現場だけ高い機種が要る、という場面もあります。日常は手持ちの機種で回し、条件の厳しい現場だけ借りる組み方なら、手元の道具を増やさずに済みます。日数と機種の決め方は広島で電動工具をレンタルする際の選び方で整理しています。

買う前に試したい場合も、借りて数日使ってみるとカタログでは分からない点が見えます。据え直しの回数、屋外での見え方、収納箱の運びやすさは、実際に触らないと分かりません。工具を借りる進め方全般は広島で工具をレンタルする利点をご覧ください。

選定の軸から見たマキタという候補

ここまでの軸のうち、電池の共通化と相談できる窓口という2点で候補に挙がるのがマキタです。18Vを軸にした系統と40Vmaxの系統があり、18V対応の工具は390モデル以上に広がっていますので、すでに同じ系統の工具を使っている現場では予備の電池を融通しやすくなります。

マキタは国内に21カ所の支店と129カ所の営業所を置き、販売とアフターサービスの網を持っています。精度が狂ったときに相談できる先が近くにあるかどうかは、機種の仕様とは別の軸として見ておきたい点です。用途ごとの製品の広がりはマキタのおすすめ工具・機器の選び方で整理しています。

広島県内で取扱店を探す段になったら、広島のマキタ取扱店を探す際のポイントもあわせてご覧ください。販売と点検を同じ窓口で受けられるかどうかで、導入後の手間が変わります。

出典:株式会社マキタ『国内ネットワーク』

担当する工種と現場の広さをお知らせいただければ、要るライン構成と受光器の組み合わせをご案内します

当社はマキタの代理店として、本社と5つの営業所から電動工具と建築・土木資材をお届けしています。
ご不明な点がございましたら、お電話でもお受けしております。082-232-1141(当社 本社)

レーザー墨出し器に関するよくある質問

ライン数は多いほうがよいのでしょうか

工種によって変わります。壁の下地を組む作業が多いなら垂直ラインの本数が重要になりますが、床の水平出しが中心なら本数を増やしても作業は短くなりません。

見る基準は本数ではなく、1度据えて拾える墨の範囲です。据え直しの回数が減るかどうかで比べてください。

屋外でも目で線が見えますか

明るい屋外では、距離が伸びるほど目で追えなくなります。屋外で使う前提なら、受光器を組み合わせる形でお考えください。

本体と受光器は組み合わせが決まっていますので、本体だけ先に決めると手元の受光器が使えない場合があります。あわせて確かめてください。

精度の表示はどう読めばよいですか

ある距離での振れ幅として書かれています。表示された距離を超えて照射する場合は、振れも比例して広がる前提でお考えください。

広い倉庫や工場の床など、長い距離を1度に見る現場では、表示の距離と実際の照射距離を並べて確かめておいてください。

レーザーの等級はどこで分かりますか

本体の表示と取扱説明書に書かれています。厚生労働省の通達では、クラス分けは日本工業規格C6802によるものとされ、クラス1、1M、2、2M、3R、3B、4の7区分が定められています。

同じ通達により、レーザー光線による障害防止対策要綱の適用範囲はクラス1M、2M、3R、3B、4の機器とされています。手元の機器の等級を控えておくと、現場で講じる措置を組み立てやすくなります。

落としてしまった場合はどうすればよいですか

まず、既知の基準点に当てて振れを見てください。本体を180度回して同じ点に照射し、ずれ方を比べると狂いに気付きやすくなります。

当社が納めた製品の修理をお受けしています。機種と状態をお知らせください。修理の進め方は広島の電動工具修理業者の選び方で整理しています。

1つの候補として当社では、担当する工種、現場の広さ、屋外の作業の有無を伺ったうえで、要るライン構成と受光器、三脚までを1組にしてご案内しています。手元にある工具の電池の系統もお知らせいただければ、そろえられる範囲を含めて整理します。

当社は明治28年に広島市で創業し、本年で130年を迎えました。広島市の本社に加えて福山、三次、呉、岡山、周南に営業所を置き、呉営業所には江田島分室を設けています。在庫や距離、現場の状況によりますが、午前中のご連絡で近隣エリアへは午後のお届けを目指します。なお、当日の手配は口座をお持ちのお取引先様を対象としています。

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