広島県広島市の秋本産業株式会社では、建築資材・工具の卸販売、各メーカーの最新電動工具のレンタルをおこなっています

電動工具を買い足すときに、手元にある電池をそのまま使えるかどうかで、現場へ持ち込む荷物の量が変わります。工具ごとに専用の電池と充電器を抱えると、車載の箱はすぐに埋まります。反対に、同じ電池を何台かの工具で回せる状態にしておくと、持ち出すのは工具本体と数本の電池だけで済みます。バッテリーの使い回しは、節約の話というより、現場を止めないための段取りの話です。
ただし電池は、差し込めれば動くという単純な部品ではありません。電圧、装着部の形、工具が引く電流、充電器の対応範囲という四つの条件が揃って、はじめて安心して回せます。ここを飛ばして手持ちの電池を無理に当てはめると、動いても寿命を削ってしまいます。本記事では、使い回しが成立する条件と、現場での回し方を順に整理します。
※本記事は充電式電動工具の一般的な選定と運用の考え方をまとめたものです。個別の機種どうしの適合可否は、お手元の取扱説明書とメーカーの公表情報をご確認ください。掲載内容は公開時点の情報にもとづいています。
当社はマキタの代理店です。広島の本社と5つの営業所から、電動工具と建築・土木資材をお届けしています。
お探しの品目やお困りごとがはっきりしている場合は、この先を読み進める前にご相談いただいて構いません。ご相談は法人・個人事業主のお客様を対象としております。082-232-1141(当社 本社)/お問い合わせフォーム
目次
使い回しという言葉は、二つの意味で使われています。一つは、同じ電池を複数の工具に差し替えながら使う運用です。もう一つは、古い工具に付いていた電池を、新しく買った工具でも流用する運用です。前者は設計として想定されている使い方で、後者は世代の差を確かめる手順が要ります。同じ言葉でも、確認する場所がまったく違います。
充電式の電動工具は、同じシリーズであれば電池と充電器を共通化して設計されています。インパクトドライバ、丸ノコ、レシプロソー、クリーナ、投光器といった系統の違う工具が、同じ一本の電池で動きます。この設計を前提にすると、工具の台数と電池の本数を切り離して考えられます。十台の工具を持っていても、同時に動くのが二台なら、電池は四本前後で回ります。
対応機種の幅が広いシリーズほど、後から工具を足したときに電池側の投資が増えません。マキタのように一つの電圧規格へ多くの機種を展開しているシリーズは、その条件を満たす具体例の一つです。電圧規格ごとの違いと選び分けはマキタのバッテリーの選び方と寿命を長持ちさせるための正しい使い方で整理していますので、規格から決めたい方はあわせてご覧ください。
成立するのは、メーカーが同じシリーズとして公表している範囲です。取扱説明書の適合電池の欄に型番が並んでいれば、その組み合わせは想定内です。成立しないのは、電圧が違う場合、装着部の形が違う場合、そして形が同じでも工具側の要求に電池が追いつかない場合です。
差し込めるかどうかだけで判断すると、三つ目を見落とします。装着はできても、高い負荷が続く工具に小容量の電池を当てると、保護機能が働いて途中で止まります。動かないわけではないので原因が分かりにくく、工具本体の故障と誤解されがちです。使い回しの検討では、この見落としがいちばん多く起きます。

判断の順番を決めておくと、店頭でも現場でも迷いません。電圧、装着部、工具側の要求、充電器という順に見ていきます。前の軸で外れた組み合わせは、後の軸を見るまでもありません。
最初に見るのは電圧です。数字が近い規格が並ぶため、箱から出したときの見た目で判断せず、工具の銘板と電池本体の表示を突き合わせてください。中古で入手した工具や、現場で借りた工具では特に確認が要ります。十八ボルト系の特徴と互換の範囲はマキタの18vバッテリーの特徴と互換性・現場で役立つ活用ノウハウに、上位の電圧帯についてはマキタ40vバッテリーの性能と18vとの違いから見るプロ現場への導入メリットにまとめています。
電圧が同じでも、シリーズが違えば装着部の形が変わります。差し込んだときに止め具がしっかり掛かるか、軽く揺すってもがたつかないかを、手で確かめてください。保持がゆるい状態のまま振動の大きい作業を続けると、端子が擦れて接触不良につながります。取り外しのたびに引っ掛かる感触がある場合も、そのまま使わずに原因を見てください。
同じ電圧でも、電池には容量と放電の力に差があります。締付けや切断のように瞬間的な大電流が流れる工具へ、軽さを優先した小容量の電池を合わせると、電池の温度が上がりやすい傾向があります。連続して回す工具には容量の大きい電池を、高所や狭い場所で取り回す工具には軽い電池を、というように役割を決めて配ると無理が出ません。
使い回しは、どの電池をどの工具に差してもよいという意味ではありません。差せる範囲の中で、作業に合う電池を選んで回すという運用です。この違いを班の全員で共有しておくと、途中で止まる場面が減ります。
電池を共通化すると、充電器も共通化できます。ただし世代の違う充電器を流用する場合は、対応電池の欄を確認してください。充電にかかる時間と、同時に充電できる本数は、現場の回転を決める部分です。何台を用意すれば充電待ちが出ないかという逆算はマキタの充電器の種類と選び方・バッテリーに合わせた充電環境の整え方で扱っています。
使い回しの話になると、安価な互換品を混ぜて本数を増やす案が出ます。当社では扱っていませんし、お取引先にも勧めていません。製品評価技術基盤機構の公表によれば、2014年から2023年までの10年間に通知された製品事故情報のうち、非純正バッテリーによる事故は235件あり、そのうち227件が火災に発展しています。建物が全焼した事故も報告されています。
同機構は、バッテリーには可燃性の電解液が含まれており、一度発火すると大きな火災につながるおそれがあると説明しています。総務省消防庁も、リチウムイオン電池等から出火した火災が急増しているとして、安全な製品を選ぶこと、使用時の適切な取扱い、廃棄時の適切な分別を呼びかけています。
電池を複数の工具で回す運用は、一本あたりの充放電の回数が増える運用です。一本に不具合が出たときに波及する範囲も広がります。本数を増やしたいときこそ、素性の分かる純正品で揃えてください。純正と非純正の違い、見分け方の詳細はマキタの純正バッテリーを選ぶべき理由と非純正品との違いや安全性にまとめています。
出典:製品評価技術基盤機構『「低価格・高リスク」の非純正バッテリーに注意』
出典:総務省消防庁『リチウムイオン電池等から出火した火災の調査結果の公表』
電池の必要本数は、持っている工具の台数からではなく、同時に動く工具の数から逆算します。作業班が二人で、それぞれ一台ずつ使うなら、稼働二本に充電待ち二本の計四本が基本の形です。そこへ、長時間続く作業が入る日だけ予備を足します。
工具を十台持っていても、同時稼働が二台なら電池を十本揃える必要はありません。使い回しの利点は、工具を増やしても電池の本数を増やさずに済む点にあります。逆に、同時稼働の数を読み違えると、本数を揃えたつもりでも現場で止まります。班の編成が変わる日は、本数の前提も見直してください。
充電器を現場の隅に置くと、電池を入れ替えるたびに人が動きます。作業位置から数歩で届く場所に充電器をまとめ、充電済みを入れる箱と使用済みを入れる箱を分けてください。箱を分けないと、充電済みの電池を探す時間が一日のうちに積み上がります。色の違うテープを貼るだけでも見分けが付きます。
車内で充電する場合は、直射日光の当たる場所を避けてください。高温の環境では保護機能が働いて充電が始まらないことがあり、戻ってきたときに一本も充電できていないという事態が起きます。屋外の現場では、日陰を作ってから充電器を置くという手順を先に決めておくと、一日の回転が乱れません。
夏場は、作業直後の熱を持った電池をすぐ充電器へ載せず、少し置いて温度が下がってから充電すると回転が安定します。熱いまま載せると、冷却が終わるまで充電が始まらず、待ち時間が読めなくなるためです。冬場は逆に、冷え切った電池では本来の稼働時間が出ません。屋内で常温に戻してから使ってください。
長期保管では、満充電でも空でもない状態にして、湿気の少ない場所へ置きます。数か月に一度は残量を確かめ、減っていれば少し充電しておくと、次に使うときの立ち上がりが違います。冬季に使わない園芸用の工具は、電池を本体から外して別に保管してください。
使い回しの運用に切り替えると、持ち出す荷物を朝に組み替える手順へと変わります。前日のうちに、翌日使う工具と、必要な電池の本数を書き出しておくと積み込みが早く終わります。書き出す項目は、工具名、同時に動く数、連続稼働の見込み時間の三つで足ります。
同じ電池で動く工具が増えるほど、この書き出しの効果が出ます。用途ごとにどの機種が該当するかを見比べたい場合はマキタのおすすめ工具・機器をプロが解説!現場や用途に応じた選び方の基準を手がかりにしてください。

充電式の工具を初めて買うとき、多くの方は工具本体の性能だけを見ます。後から影響するのは電池の規格のほうです。最初に選んだ電圧帯に対応する工具がどれだけ揃っているかで、二台目以降の選択肢の幅が決まります。対応機種の広いシリーズを選んでおくと、用途が増えても電池を買い直さずに済みます。
逆に、対応機種の少ない規格で揃え始めると、次に欲しい工具が別の電池を要求したときに、電池と充電器をもう一式抱える恐れがあります。一台目を選ぶ段階で、三年後に増えていそうな工具まで思い浮かべておくと判断が変わります。
稼働時間や出力の面で上位の電圧帯へ移る場合、電池は共用できません。進め方は二つあります。一つは、使用頻度の高い工具から順に入れ替えて、当面は二つの電圧帯を併存させる方法です。もう一つは、更新の時期が重なる工具をまとめて入れ替える方法です。前者は初期の負担が軽く、後者は管理が早く容易です。
併存させる期間は、電池の箱を電圧帯ごとに分けて、外から見て区別が付く印を付けてください。同じ現場に二種類の電池が混ざると、差し込めない電池を持ち込んだことに現場で気付く場面が出ます。移行の途中こそ、置き場の分け方が重要です。
電池を複数の工具で回していると、不調が出たときに原因の切り分けが困難です。工具側なのか、電池側なのか、充電器側なのかが分かりにくいためです。順番は外側から内側へ、部品を一つずつ入れ替えて絞り込みます。
1.端子まわりの汚れを見る 電池と工具の接点に切粉や粉じんが付いていないかを確かめます。乾いた布で拭き、端子に変形やこげ跡がある場合は使用を止めてください。
2.同じ工具に別の電池を入れる 動けば電池側、動かなければ工具側に絞れます。ここまでで原因の半分は判別できます。
3.疑わしい電池を別の工具に入れる どちらの工具でも止まるなら電池側です。片方だけで止まるなら、工具と電池の組み合わせを見直します。
4.充電器側を確かめる 充電が始まらない、途中で止まるという症状は、充電器と電池の組み合わせと設置場所の温度から見直します。
切り分けても原因がはっきりしない場合や、発熱、変形、異臭がある場合は、使用を止めてください。当社が納めた製品の修理をお受けしています。機種と状態をお知らせください。広島県内での窓口の使い分けは広島のマキタ正規代理店を活用するメリットとプロ向け製品の選び方にまとめています。
使い回しを前提に工具を揃えるかどうかは、次の三つを書き出せば判断できます。数字が出そろえば、必要な電池の本数と充電器の台数がそのまま決まります。
所有台数ではなく、いちばん忙しい日に同時に回る台数を数えます。電池の本数はここから逆算します。
断続的に使う工具と、長く回し続ける工具を分けます。後者には容量の大きい電池を割り当てます。
屋内か車内か、電源が取れるかで充電器の台数が変わります。夏場の温度も先に見ておきます。
数字が読み切れない場合は、購入前に同じ電圧帯の工具を短期間借りて、実際の減り方を測る方法があります。半日の作業で電池が何本必要だったかを記録すれば、揃えるべき本数の見当が付きます。借りて試す進め方は広島でマキタの電動工具をレンタルする利点と現場を止めない調達方法を参考にしてください。

お手持ちの工具でどこまで電池を共用できるか、機種をお知らせいただければ一緒に確認します。
当社はマキタの代理店として、本社と5つの営業所から電動工具と建築・土木資材をお届けしています。
ご不明な点がございましたら、お電話でもお受けしております。082-232-1141(当社 本社)
使えません。表示された電圧が同じに見えても、装着部の形状と、工具と電池のあいだでやり取りする信号の仕組みが違うため、メーカーをまたいだ流用は想定されていません。取り付けるための器具も出回っていますが、当社では扱っていません。
同じ電圧規格で、装着部の形が同じであれば使える場合が多いです。ただし新しい工具が要求する電流に古い電池が追いつかず、負荷の高い作業で途中停止することがあります。取扱説明書の適合電池の欄で型番を確かめてから使ってください。
同時に動く工具の数を基準に、その二倍を目安にしてください。二台同時なら四本です。稼働と充電を交互に回します。長時間続く作業が入る日だけ、そこへ予備を足す運用が扱いやすいです。
一本あたりの充放電の回数は増えます。ただし本数を絞って回すか、多めに持って分散させるかは選べます。発熱したまま充電しない、満充電のまま高温の場所へ置かないという扱いを守れば、回数の増加ほどには寿命は縮みません。
電池の本数が増えると連続作業の時間も延びます。振動工具については、一日の振動ばく露の目安が国から示されており、作業時間の配分に関わります。考え方はマキタ草刈機(充電式)の選び方と電圧別の違いで整理していますので、そちらをご覧ください。
出典:厚生労働省『チェーンソー以外の振動工具の取扱い業務に係る振動障害予防対策指針について』
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