広島県広島市の秋本産業株式会社では、建築資材・工具の卸販売、各メーカーの最新電動工具のレンタルをおこなっています

広島でルーフィングを当日調達するには?現場を止めない手配手順

下葺き材が足りないと分かるのは、たいてい葺き始めた後です。屋根を開けた状態で足りなくなると、天気の心配をしながら手配することになります。急いで頼むほど、品名だけを伝えて別の種類が届く形になりやすく、後から張り替える手間が増えます。

本記事では、ルーフィングを当日に調達する場面を想定して、種類の見分け方、必要量の出し方、注文のときに伝える項目、届いてから施工までの置き方を順にまとめます。読み手として想定しているのは、屋根や板金の工事を請ける同業の会社と工務店です。当日配達そのものの手順は資材の当日配達と即納対応の進め方、屋根材を運ぶときの車格や荷降ろしの制約は屋根材の当日配達を手配する方法で扱っていますので、本記事は下葺き材そのものの話に絞ります。

※本記事に記載している規格の名称や区分は執筆時点のものです。規格は改正されますので、発注の前に最新の規格票と各メーカーの技術資料でご確認ください。施工の仕様は工事ごとの設計図書に従ってください。

当社は広島の本社と5つの営業所から、建築・土木資材と電動工具をお届けしています。
お探しの品目やお困りごとがはっきりしている場合は、この先を読み進める前にお気軽にご相談ください。ご相談は法人・個人事業主のお客様を対象としております。082-232-1141(当社 本社)/お問い合わせフォーム

目次

表の屋根材の下で水を受け持つ下葺き材

秋本産業の倉庫内観。建築資材を品目ごとに棚と平置きで保管している

ルーフィングは、瓦や金属の屋根材の下に敷く材料です。表に出ないため軽く扱われがちですが、屋根の防水はこの層で成り立っています。種類を選び違えても見た目には表れませんので、発注の段階で押さえておく必要があります。

表の屋根材と下葺き材で分かれる役割

表の屋根材は、降った雨の大半を流し、日射と風から下地を守ります。ただし、重ね目や役物の取り合いから入る水、風で吹き上がって裏側へ回る水までは止まりません。入った水を受けて軒先へ流すのが下葺き材の役目です。

屋根材の種類が決まれば下葺き材も自動的に決まるわけではありません。同じ金属屋根でも、勾配や葺き方によって求められる下葺き材の性能が変わります。屋根材の系統ごとの流通と手配については屋根材の問屋を選ぶ基準と資材調達のコツでまとめています。

水と通り道と動かす力が揃って起きる雨漏り

防水の団体による説明では、雨漏りの原因は、水があり一定時間滞留すること、水みちがあること、重力や風、表面張力といった水を動かす力が作用することの3つが揃うことにあるとされています。防水の工事は、このうち水の滞留と水みちの2つを断つ形で組み立てられています。

下葺き材の扱いも同じ考え方で決まります。水みちを作らないように重ねの向きと順番を守り、入ってしまった水は止めずに軒先へ抜きます。この2つが雨仕舞いの考え方の中心にあり、留め付けの位置や増し張りの範囲も、そこから決まっています。急いで手配した材料でも、この考え方に合わない種類を使えば、そこが水みちになります。


出典:一般社団法人日本防水材料協会 アスファルト防水部会『建築防水の基礎 防水工法の種類と特長』

急ぐときほど先に確かめる種類の指定

工事の仕様書に下葺き材の指定が書かれている場合、その指定を満たさない材料を張ると、後から張り直す形になります。設計で決まっている工事では、急ぎでも指定の欄を先に見ます。手元に仕様書がない場合は、元請へ確認するまでの間に候補を絞っておくと、確認が取れた時点ですぐ動けます。

指定が無い工事でも、屋根材のメーカーが下葺き材の条件を技術資料で示している場合があります。表の屋根材の品番が分かっていれば、そこから条件を確かめる順番でも構いません。

ルーフィングの種類を分ける規格の番号

現場でルーフィングと呼ばれている材料は、規格の上では別の番号に分かれています。番号が違えば適用の範囲も試験の項目も違いますので、注文のときは呼び名ではなく番号と種類で伝えます。

JIS A 6005のアスファルトルーフィングフェルト

有機天然繊維を主原料とした原紙にアスファルトを浸透させた系統の材料で、防水工事、防湿工事、屋根ふき下地、壁下地などに使うものとして規定されています。規格の中は、アスファルトフェルト、アスファルトルーフィング、砂付ルーフィングの3つの種類に分かれます。

それぞれの種類には製品の単位面積質量の呼びが定められており、アスファルトフェルトは430と650、アスファルトルーフィングは940と1500、砂付ルーフィングは3500です。現場で1500と呼んでいる材料は、この呼びを指しています。呼びの数字まで含めて伝えると、届く品が決まります。

JIS A 6013の改質アスファルトルーフィングシート

アスファルトに合成ゴムや合成樹脂を加えて性状を変えた系統の材料で、規格の番号はJIS A 6005とは別です。区分の立て方も違い、用途による区分、材料構成による区分、温度特性による区分の3つの軸で整理されています。

用途による区分は、露出単層防水用、露出複層防水用、非露出単層防水用、非露出複層防水用の4つです。材料構成による区分は、繊維質シートなどを補強材として構成する補強タイプがR種、補強材を持たない無補強タイプがN種と定められています。温度特性による区分は、耐折り曲げ性によってⅠ類とⅡ類に分かれます。厚さの下限は用途の区分ごとに規定されていますので、仕様書の指定と突き合わせて発注します。

JIS A 6111の透湿防水シート

湿気を通し、水と風を通さない系統の材料です。規格では、外壁用透湿防水シートA、外壁用透湿防水シートB、屋根用透湿防水シートの3つの種類が定められています。適用の範囲は、内部結露を防ぐ構造を備えた外壁と屋根で、屋根に使う場合は野地板に施工したものが対象と書かれています。

屋根用の規格は2016年の改訂で新しく設けられたもので、改訂の前は屋根に使う透湿ルーフィングの規格がありませんでした。改訂では、外壁用と同じ試験の項目に加えて、くぎ穴の止水性の試験が屋根用に加えられています。外壁用と屋根用を同じ材料として扱わないのは、この違いがあるためです。


出典:日本透湿防水シート協会『JIS規格が改訂されました。』
出典:日本透湿防水シート協会『透湿防水シートの機能』

下葺き材に関わる3つの規格の位置づけ
規格の番号と名称
規格の中の分かれ方
発注のときに伝える内容
JIS A 6005 アスファルトルーフィングフェルト
アスファルトフェルト/アスファルトルーフィング/砂付ルーフィングの3種類と、製品の単位面積質量の呼び
種類の名称と呼びの数字、巻数
JIS A 6013 改質アスファルトルーフィングシート
用途による区分4つ、材料構成による区分(R種・N種)、温度特性による区分(Ⅰ類・Ⅱ類)
用途の区分、R種かN種か、Ⅰ類かⅡ類か、厚さ
JIS A 6111 透湿防水シート
外壁用A/外壁用B/屋根用の3種類、屋根用にはくぎ穴の止水性の試験がある
屋根用であること、巻数、留め付けの方法

板金の工事で使う副資材をまとめて揃える場合は、建築板金の資材を揃える基準と調達のコツで下葺き材を含めた一覧の作り方を扱っています。

巻の寸法から逆算する必要量

面積が分かっていても、巻数はそのままでは出ません。1巻でどれだけ張れるかが分からないと、注文の数が決まらないからです。

規格では決まっていない巻の長さと幅

ここが見落とされやすい点です。JIS A 6005では、寸法は受渡当事者間の協定によると定められています。JIS A 6013でも長さと幅は協定によるとされ、JIS A 6111でも寸法と質量は協定によるとされています。つまり、規格の番号と種類が同じでも、1巻の長さと幅は品によって違います。

品名と巻数だけで注文すると、想定していた長さと違う巻が届き、面積が足りなくなる場面が出ます。注文の前に、1巻の長さと幅を数字で確かめてから巻数を決めます。過去に使った品と同じ巻を頼む場合も、品番が変わっていれば寸法が動いている場合があります。

重ね代を見込んだ面積から巻数への換算

下葺き材は重ねて張りますので、有効に張れる幅は巻の幅より狭くなります。上下の重ねと左右の重ねの寸法は、工事の仕様書やメーカーの技術資料で定められていますので、その値を使って有効の幅と長さを出します。屋根の面積をそのまま巻数に直すと足りません。

勾配が緩い屋根では重ねを大きく取る指示が入る場合があり、同じ面積でも必要な巻数が増えます。拾い出しの段階で勾配を確かめておくと、後から追加する回数が減ります。

谷と棟、軒先の増し張りは別枠での計上

水が集まる箇所には、下葺き材を重ねて張る指示が入ります。谷、棟、軒先、壁との取り合い、天窓や煙突のまわりが該当します。増し張りの分は、屋根の面から出した数量とは別に長さで拾います。面積だけで数えていると、現場で増し張りの分が足りなくなります。

複雑な形の屋根では、面ごとに分けて拾い、増し張りの箇所を図に書き込んでから合計します。拾い出しの進め方と予備の見方は屋根材の当日配達を手配する方法で扱っていますので、あわせてご覧ください。

留め付けの材料と防水テープも含めた数量表

下葺き材だけが届いても作業は進みません。タッカーの針、専用の釘、重ね部や貫通部に使う防水テープ、接着に使う材料まで、同じ数量表に並べます。急ぎの手配では、この副資材が抜けて2回目の便が要る形になりがちです。

屋根を開けたまま置く場合の養生の材料も、あわせて数えておきます。ブルーシートや土のう袋を切らしていると、天気が変わったときに動けません。養生の資材については養生資材卸の選び方と即日配送でまとめています。

ルーフィングの在庫の有無や、巻の寸法の確認に関するご相談はこちら

当社は本社と5つの営業所から、建築・土木資材と電動工具をお届けしています。
ご不明な点がございましたら、お電話でもお受けしております。082-232-1141(当社 本社)

当日の手配で決めておく伝える順番

急ぎの電話は、屋根の上から掛けることになります。伝える項目を決めておけば、短い時間で用が済みます。伝える順番を社内で共有しておくと、誰が掛けても同じ情報が揃います。

まず伝えるのは規格の番号と種類

ルーフィングという呼び名だけでは、3つの規格のどれを指しているのかが決まりません。規格の番号、種類の名称、呼びの数字か区分の記号まで伝えると、在庫の照合が一度で済みます。品番が分かっている場合は、品番をそのまま伝えるのが最も速い方法です。

手元に空になった巻の芯や包装が残っていれば、表示を読み上げるか写真を送ります。包装には規格の番号と種類、製造の情報が表示されていますので、そこから照合できます。

巻数と届け先の条件は一度にまとめて連絡

巻数に加えて、届け先の住所、搬入路の幅、受け取る人がいる時間帯、置き場所の位置を一度に伝えます。ルーフィングは1巻でも重さがありますので、荷降ろしの人手が要るかどうかも先に伝えます。屋根の上へ上げる段取りまで決まっていれば、届く時間の相談も具体的になります。

当社の場合、在庫や距離、現場の状況によりますが、午前中のご連絡で近隣エリアへは午後のお届けを目指します。なお、当日の手配は口座をお持ちのお取引先様を対象としています。新規のお取引をお考えの場合も、口座開設からご相談を承ります。数巻だけの追加でも動かせる場合がありますので、数量が少ないことを理由に諦めずにお声掛けください。少量の配送については建築・土木資材の小ロット配送を即納で依頼する方法で扱っています。

在庫にない場合の代わりの案の聞き取り

指定の品が在庫にない場合でも、同じ規格の中で条件を満たす別の品があれば、そちらで進められる場合があります。ただし採用の判断は設計や元請の側にありますので、候補と規格の根拠を聞いたうえで確認を取ります。工期の都合で先に張り始めたい場合も、この順番は変えません。

急ぎの手配全般の進め方は建築・土木資材トラブルの緊急手配と対策でまとめています。工具が止まって作業が進まない場合は、電動工具修理業者の選び方と現場向けの対策もあわせてご覧ください。なお、当社が納めた製品の修理をお受けしています。機種と状態をお知らせください。

施工までの置き方で決まるルーフィングの仕上がり

ルーフィングは巻いた状態で届きます。置き方を誤ると、張るときに癖が残り、重ねの寸法が出しにくくなります。当日に届いた材料をそのまま張る場合でも、降ろしてから張るまでの数時間の置き方で扱いやすさが変わります。

立てて置き、横積みは段数を抑えた保管

巻物は立てて置くのが基本です。横に寝かせて何段も積むと、下の巻に自重がかかって断面がつぶれ、張ったときに端がまっすぐ出なくなります。立てる場所がない場合は段数を抑え、下に平らな台を敷きます。

立てて置く場合も、倒れない場所を選びます。屋根の上に上げてから風で転がると、下へ落ちる危険があります。上げた分は使う順に並べ、使わない分は下に残す形にします。

日射と高温を避ける置き場

アスファルト系の材料は温度で性状が変わります。夏場に直射日光の当たる場所へ置くと、巻の表面が軟らかくなり、巻き同士が付いて剥がしにくくなる場合があります。荷を降ろす場所は、日陰か、シートを掛けて日射を遮れる場所を選びます。

屋根の上へ上げた材料も同じです。張るまでの間、金属の屋根面や野地板の上に直接置くと、下から熱が伝わります。上げる量を必要な分に絞り、残りは日陰に置いておく段取りにします。逆に冬場は硬くなって扱いにくくなりますので、張る直前まで屋内に置いておく進め方もあります。

濡れと汚れを避ける扱い

地面に直接置くと、下から水が上がって端が使えなくなります。パレットや角材を噛ませて浮かせ、上からシートを掛けます。掛けるときは密閉せず、下側に空気の通る隙間を残します。

砂や土が付いた面は、接着の材料やテープが効きにくくなります。切断の粉が出る作業の近くにも置かないようにします。透湿防水シートは、汚れが付いた箇所で性能が変わる場合がありますので、扱いはより丁寧にします。

張ったまま日にさらす期間の短縮

下葺き材は、表の屋根材で覆われる前提の材料です。張った後に表の屋根材を葺くまでの間が長くなると、紫外線と熱の影響を受け続けます。工程の都合で間が空く見込みがある場合は、その期間に耐える材料を選ぶか、覆いを掛ける段取りを組みます。

留め付けた箇所は、その分だけ穴が空いている状態です。張ってから葺くまでの間に強い風雨が来ると、穴のまわりから水が入る場合があります。天気が崩れる見込みのときは、張る範囲をその日に葺ける分に合わせる判断もあります。

検収で見る表示と巻の状態

荷を受けたら、包装の表示で規格の番号と種類、寸法を確かめます。巻数を数えるだけでは、種類の取り違えに気づけません。開けた巻については、著しい曲がりや起伏、裂けた箇所、折れ、しわ、穴がないかを見ます。いずれも規格の外観の項目に挙げられています。

1巻の途中で切れている場合の扱いも規格に定めがあります。JIS A 6005では、1巻の長さが8.0メートル未満の場合は途中で切断していないこと、8.0メートル以上の場合は2か所以上切断していないこととされ、1か所切断している場合は1片の長さが2.0メートル以上あることとされています。JIS A 6013では、同じ条件で1片の長さが3.0メートル以上とされています。使いにくい短さの片が出た場合は、この基準に照らして相談します。

ルーフィングの当日調達に関するよくある質問

1巻だけでも届けてもらえますか

あと少し足りないという場面のご相談も承ります。品名と規格、巻数、届け先をお知らせください。ほかに要る副資材があれば同じ便に載せますので、タッカーの針や防水テープの残りもあわせてご確認ください。

仕様書に下葺き材の規格が書かれていない場合はどうしますか

表の屋根材の品番と、屋根の勾配、葺き方をお知らせいただければ、条件に合う候補と規格の区分を並べてお出しします。ただし採用の判断は設計や元請の側にありますので、候補は確認を取るための材料としてお使いください。

屋根に使う透湿防水シートは、外壁用と同じものですか

規格の上では別の種類です。JIS A 6111には外壁用と屋根用の種類が定められ、屋根用にはくぎ穴の止水性の試験が加えられています。外壁用の在庫を屋根へ回す形にはなりませんので、屋根用であることを指定してご注文ください。

巻の長さは頼めば指定できますか

巻の寸法は品ごとに決まっており、注文のたびに変えられるものではありません。手配できる品の1巻の長さと幅をお伝えしますので、そこから巻数を決めてください。必要な面積と重ねの寸法をお知らせいただければ、こちらで巻数の目安を出してお返しします。

秋本産業はどのような会社ですか

明治28年に広島市で創業し、本年で130年になります。広島市の本社に加えて福山、三次、呉、岡山、周南に営業所を置き、呉営業所には江田島分室を設けています。建築資材と土木資材の卸に加えて、電動工具の販売とレンタルを扱っています。工具を借りる場合の進め方は電動工具をレンタルする際の選び方と手配のコツをご覧ください。

機材のレンタル・販売に関するご相談はこちら

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ご不明な点がございましたら、お電話でもお受けしております。082-232-1141(当社 本社)

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