広島県広島市の秋本産業株式会社では、建築資材・工具の卸販売、各メーカーの最新電動工具のレンタルをおこなっています

広島で屋根材の問屋を選ぶ基準と現場を止めない資材調達のコツ

屋根材の手配は、品名と数量を伝えれば終わる買い物とは違う進み方をします。同じ屋根材という括りでも、金属系、窯業系、粘土系で流通の経路が分かれ、在庫から出る品と工場で作る品では納期の桁が変わります。問屋を選ぶ基準も、この違いを踏まえないと決まりません。

本記事では、屋根材を扱う問屋を見るときの判断材料を、種類ごとの流通、規格品と受注生産の納期差、色の在庫と廃番、役物と本体の関係という順に整理します。読み手として想定しているのは、屋根や板金の工事を請ける同業の会社と工務店です。

※本記事に記載している規格の名称や品種の扱いは執筆時点のものです。規格の改正や品種の廃番によって内容は変わりますので、発注の前に各メーカーおよび流通の窓口で最新の仕様をご確認ください。

当社は広島の本社と5つの営業所から、建築・土木資材と電動工具をお届けしています。
お探しの品目やお困りごとがはっきりしている場合は、この先を読み進める前にご相談いただいて構いません。ご相談は法人・個人事業主のお客様を対象としております。082-232-1141(当社 本社)/お問い合わせフォーム

目次

屋根材は種類ごとに分かれる流通の経路

秋本産業の倉庫外観。搬入口の前に資材をパレットで並べている

屋根材をひとまとめに考えると、手配の段階で詰まります。金属系、窯業系、粘土系では、作る工場の場所も、在庫を持つ段の位置も違うからです。問屋の力量を見るときは、扱う品目の幅ではなく、自社が使う系統をどの経路で引けるかを聞きます。

金属系はコイルか成形品かで変わる仕入れ窓口

金属系の屋根材には、めっき鋼板、ステンレス、銅、アルミニウムといった素材があります。素材のまま巻いたコイルや切板で仕入れて自社の工場で成形する買い方と、メーカーが成形した横葺きや立平葺きの製品を買う買い方があります。前者は鋼材の流通、後者は建材メーカーの流通で、窓口も納期の読み方も別の系統です。

自社に成形の設備がある場合は、素材で持っておいて現場の寸法に合わせて曲げる進め方が効きます。設備を持たない場合や、意匠が仕様書で決まっている場合は、成形品の在庫と工場の生産の枠を先に押さえます。板厚の呼び方や素材の記号については、建築板金の資材を揃える基準と調達のコツでまとめています。めっき鋼板のうち屋根で使う頻度が高い品目は、ガルバリウム鋼板の卸仕入れと安定調達のポイントで扱っています。

窯業系スレートは出荷単位が大きく分納の相談が前提

セメントと繊維を固めた窯業系の屋根材は、パレット単位で工場から出るものが多くあります。1棟分の必要量に対して出荷の単位が大きい場合、現場に置ききれない量が一度に届きます。運賃を抑えるためにまとめて入れた結果、置き場所が足りず先の工程を圧迫する形はよく起きます。

分けて納品してもらえるかは、問屋が自社の倉庫で荷を割れるかどうかで決まります。倉庫を持たず工場から直送する経路だけの場合、分納の相談は通りにくくなります。回数を分けて入れる考え方は、建築・土木資材の小ロット配送を即納で依頼する方法で詳しく扱っています。

粘土瓦は産地と焼成の都合で変わる在庫の持ち方

粘土瓦は産地ごとに形と寸法の系統が分かれ、焼き上がりの色にも幅があります。同じ品番でも焼成の回によって色の調子が動くため、補修で足す場合は現物を合わせる手順が入ります。屋根の一部だけを差し替える工事では、この手順を飛ばすと仕上がりで揉めます。

在庫を持つ段が産地の問屋側にある品目もあり、地元の在庫だけを見て判断すると数量が読めません。産地の在庫まで確認できる経路を持っているかを、発注の前に聞いておきます。

屋根材の系統と手配で先に確かめる点
系統
主な仕入れの形
手配で先に確かめる点
金属系(めっき鋼板・ステンレス・銅・アルミ)
コイル・切板、または成形済みの製品
板厚と表面の仕上げ、成形を自社で行うか外注か
窯業系(スレートなど)
工場出荷のパレット単位
出荷の単位と分納の可否、荷降ろしの人手
粘土系(瓦)
産地の在庫からの取り寄せ
産地と形の系統、既存に色を合わせる方法
役物・副資材
本体とは別の品番で管理
本体と同じ色番があるか、納期が本体と揃うか

規格品と受注生産で分かれる納期の読み方

定尺の在庫品は日単位、寸法指定品は生産枠で決まる納期

定尺で在庫している品は、在庫があれば日単位で動きます。一方、屋根の流れ寸法に合わせて長さを指定する品や、棟やケラバの役物を寸法指定で作る品は、工場の生産の枠に入った時点で納期が決まります。同じメーカーの同じ品番でも、在庫品として買うのか作ってもらうのかで日数の桁が変わります。

生産の枠の空きは時期で動きます。台風や大雪のあとに補修の発注が集まると、普段と同じ品でも待つ日数が伸びます。工期の逆算は、在庫品が届く日数ではなく、枠取りに要る日数を基準に組みます。

手戻りを減らす図面と拾い出しの伝え方

寸法を指定して作る品は、伝え方の精度がそのまま納期に跳ね返ります。屋根の流れ寸法、勾配、役物の取り合いを、図と数字の両方で残して渡します。口頭のやり取りだけで進めると、色番や寸法の記録が手元に残らず、届いてから食い違いが出ます。

改修の現場では、図面の寸法と現物の寸法がずれます。実測した値を図面に上書きし、どちらの数字で発注するかを決めてから出します。発注のあとに寸法を直すと、確保した生産の枠を取り直すことになり、待つ日数が積み増しになります。

先の工程を止めないための発注の分け方

全部が揃うまで待つと、下地や下葺きの工程まで止まります。本体の生産を待つ間に進められる工程があるなら、下葺き材と副資材を先に手配して現場を動かします。下葺き材の種類と必要量の考え方は、ルーフィングを当日調達する手順で扱っています。

分けて発注する場合は、後から届く品の納期を書面で押さえます。先に届く分と後から届く分を発注書の上で分けておくと、現場の職長と事務の間で日付の認識が揃います。

屋根材の在庫の有無や納期の見込みに関するご相談はこちら

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手配の成否を分ける色在庫と廃番の確認

同じ色名でも品番と塗装の種類まで合わせる指定

屋根材の色は、メーカーごとに名前の付け方が違います。近い名前の色が同じメーカーの中に複数あるため、色名だけで発注すると別の品が届きます。発注では色名ではなく品番で指定し、あわせて塗装の種類も書き添えます。

塗装の種類が違うと、同じ色名でも表面の艶と手触りが変わります。増築や部分の張り替えで既存に合わせる場合、色名の一致だけでは判断できません。並べて見比べる前提で、少量の見本を先に取り寄せる段取りを工程に入れておきます。

補修工事で先に確かめる廃番と後継色の切り替え

建材の色は定期的に見直され、出荷の少ない色は廃番になります。新築なら現行の色から選べば済みますが、何年も前に葺いた屋根の補修では、当時の色が現行の一覧に無い場面が起こります。後継色が用意されている場合も、色の調子が同じとは限りません。

現場を下見する段階で、既存の品番が読める場所を探しておきます。軒先の裏や役物の裏、小屋裏に残った切れ端などに刻印やラベルが残っている場合があります。写真に収めておくと、問屋側での照合が早く進みます。品番が読めない場合は、外した現物の小片を持ち込んで合わせます。

廃番が分かった時点で、発注の相談と施主への説明を同時に始めます。色を変える判断が要る工事では、決めるまでの日数がそのまま工期に乗ります。急ぎの手配については建築・土木資材トラブルの緊急手配と対策も合わせてご覧ください。

本体と同じ発注で押さえる役物と副資材

部位ごとの役物を拾い出してからの数量算出

屋根の本体だけを数えても、施工は始まりません。棟、ケラバ、軒先、谷、壁との取り合いなど、部位ごとに使う役物があり、本体とは別の品番で管理されています。本体は在庫があるのに役物だけ待つ、という詰まり方が現場でよく起きます。

役物は1棟で使う本数が少ないため、在庫の段が薄くなりがちです。拾い出しは本体と役物を同時に行い、同じ発注で出します。数量を出すときは、切り無駄と予備の本数を分けて書いておくと、後から足す判断が早くなります。

ビス・釘・シーリング・テープまで載せた一枚の表

副資材は単価が小さいため後回しになりやすい品ですが、無ければ手が止まります。屋根材の種類ごとに使う留め付けの部品が決まっており、下地が木か鉄かでも変わります。留め付けの部品を汎用品で代用すると、メーカーの仕様から外れる場合があります。

発注の前に、本体、役物、留め付けの部品、防水の副資材を一枚の表にまとめると、抜けが目に見えます。表の並びは現場ごとに作り直さず、社内で決めた形を使い回すと拾い漏れが減ります。金物の品目については建築金物卸の即納対応と資材調達でも触れています。

部位ごとに本体以外で押さえておく品
部位
本体以外に要る品
抜けやすい点
棟包み、下地の貫、換気の部材
本体と同じ色番の在庫が別管理になっている
ケラバ
ケラバ包み、水切り
左右で品番が分かれる場合の数量の振り分け
軒先
軒先の水切り、面戸の部材
下葺き材との重ねの順番を先に決めておく
谷・壁の取り合い
谷板、雨押え、シーリング材
種類の違う金属が触れる箇所の縁切り
留め付け全般
専用のビス、釘、防水パッキンつきの部品
下地が木か鉄かで品が変わる

仕上がりを左右する現場到着後の扱い

荷降ろし前に決めておく置き場所

屋根材は長さがあるため、置き場所の形が合わないと曲がります。長物を置く場所は地面の凹凸を避け、枕木などで受けて水平に近い状態を作ります。降ろす前に場所を決めておくと、置き直しの二度手間が減ります。

現場が狭く仮置きの場所が取れない場合は、要る分だけを回数を分けて入れる進め方に切り替えます。置き場所の写真とトラックが入れる道幅を先に伝えておくと、車格の選び方から相談できます。長物の運搬と揚重の制約は屋根材の当日配達を手配する方法で詳しく扱っています。

濡れと結露を避ける積み方

金属系の屋根材は、重ねたまま濡れると水が抜けず、表面に跡が残ります。シートを掛ける場合は密閉せず、風が通る形にします。積んだ荷の下側は温度が下がりにくく、朝夕の温度差で結露します。荷の下に空気の層を作っておくと、抜けが良くなります。

窯業系や粘土系は水を吸うため、濡れたまま重ねると乾き方の差で色が変わります。降ろした日に葺かない分は、雨の当たらない場所へ移します。養生の資材については養生資材卸の選び方と調達方法をご覧ください。

問屋を選ぶときに現場が見る点

自社在庫の範囲と取り寄せ経路の確認

在庫を自社の倉庫に持っている問屋は、急ぎの1本や1梱包に応えられます。一方で屋根材の品番の数は多く、すべてを在庫できる会社はありません。在庫に置いている範囲と、在庫に無い品をどの経路でどれくらいで引けるかを、取引を始める前に聞いておきます。業者選びの総論は建材卸の選び方と見極め方にまとめています。

当社は明治28年に広島市で創業し、本年で130年になります。広島市の本社に加えて福山、三次、呉、岡山、周南に営業所を置き、呉営業所には江田島分室を設けています。自社の配送トラックを持っているため、在庫のある品は自社便でお届けします。

荷降ろしと仮置きまで含めた相談の可否

屋根材は長物で嵩張ります。届いた先で降ろす人手と置く場所が無ければ、時間どおりに着いても現場は進みません。荷姿と長さ、何人で降ろす想定かを、発注のときに合わせて伝えます。

在庫や距離、現場の状況によりますが、午前中のご連絡で近隣エリアへは午後のお届けを目指します。なお、当日の手配は口座をお持ちのお取引先様を対象としています。当日配達の一般的な手順は資材の当日配達と即納対応をご覧ください。

工具の販売・レンタル・修理の窓口が同一かの確認

屋根の現場では、切る、曲げる、留めるの道具が同時に要ります。資材と道具の窓口が分かれていると、届く時間も連絡先も別になり、手配の手間が二重になります。板金の工具の選び方は板金工具販売店ガイドで扱っています。

工具が急に必要になったときは、買うよりも借りる手が早い場合があります。使い方はマキタの電動工具をレンタルする利点と調達方法をご覧ください。当社が納めた製品の修理をお受けしています。機種と状態をお知らせください。

屋根材の問屋手配に関するよくある質問

在庫にない色の屋根材は、どれくらいで手配できますか

品番と色番、数量をお知らせいただければ、在庫の段と工場の生産の枠を確認して見込みをお伝えします。定尺の在庫品と、寸法を指定して作る品では日数の桁が変わりますので、両方の見込みを並べて工程を組んでください。

屋根材と役物、副資材をまとめて1回で届けてもらえますか

本体と役物、留め付けの部品、防水の副資材を一つの発注でお出しいただければ、揃う品を1台にまとめてお届けします。役物だけ生産を待つ場合は、先に届く分と後から届く分に分けて日付を確認します。

古い屋根の補修で、既存と同じ品が分からないときはどうしますか

既存の品番が読める箇所の写真、屋根の勾配と流れ寸法、周りの役物の形が分かる写真をお持ちください。品番が読めない場合は、外した現物の小片を持ち込んでいただくと照合が進みます。廃番だった場合は、後継の品番と色の候補をお出しします。

寸法の指定や加工を伴う屋根材の相談もできますか

寸法を指定する品や加工を伴う品も、図面と実測の値をお預かりして手配します。ただし設計の判断や保証の範囲はメーカーの仕様に沿いますので、最終の仕様は仕様書とメーカーの技術資料でご確認ください。

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